アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 荻田伍)のお客様生活文化研究所は、本年11月下旬にインターネットで約3000名のお客様を対象に、『忘年会』に関する意識調査を実施しました。
2006年も余すところ1ヶ月間、そろそろ年末の「忘年会」が気になり始めている方もきっと多いのではないでしょうか。一年の苦労や心配を忘れる意味で催される「忘年会」は、日本人ならではのイベントの1つと言えるかもしれません。そこで今回は、本格シーズンを迎える前に、皆さんに今年の「忘年会」の参加予定についてお尋ねしました。
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Q1: 今年の忘年会は参加する予定ですか?
⇒全体の8割以上が参加を検討中。既に参加予定がある方は約62%。(グラフ1参照)
「毎年、プロ野球の応援仲間と忘年会をしている。今年は応援チームが優勝できなかったので、『残念会』を兼ねて・・・」(男性30代)など、「既に参加予定がある」と回答した方が61.8%。さらに「まだ決定していない」ものの検討しているという声も23.4%を数え、全体の85.2%の皆さんに「忘年会」参加の可能性があることが明らかとなりました。過去同時期の調査では、2004年が75.7%、2005年が88.5%であったことから、参加意向の高かった昨年同様に2006年の「忘年会」も大きな盛り上がりが予想されます。
Q2: 今年の忘年会は何回参加する予定ですか?
⇒参加回数は男性2〜3回、女性1〜2回が最多。(グラフ2-1,2参照)
「既に参加予定」があるという方は、何回くらい忘年会に参加する予定があるのでしょうか。「1回は現在の会社の同僚と、もう1回は大学時代の友人と」(男性20代)など、男性で多かったのは「2回」(23.7%)、続いて「3回」(18.4%)という声が目立ちます。一方、女性は「2回」(22.1%)、「1回」(17.9%)に回答が集中し、男性よりもやや参加数が少ないことが判りました。
Q3: 1回あたりの予算はいくらぐらいの予定ですか?
⇒男性は4000円〜6000円未満が圧倒的。女性は2000円〜4000円未満も多数派。年齢とともに予算も上昇。(グラフ3-1,2,3参照)
1回あたりの参加費用はどのくらいが相場なのでしょうか。男性回答で最も多かったのは「4,000円以上〜6,000円未満」(57.4%)。かたや、女性は「2,000円以上〜4,000円未満」(40.9%)、「4,000円以上〜6,000円未満」(43.2%)と、男性よりもやや参加費が安いことがうかがえます。また世代が増すほど1回あたりの参加費も高くなるようで、60代以上では「6,000円以上〜8,000円未満」(12.8%)という声も目立ちました。
Q4: どんなグループで行いますか?
Q5: 何人ぐらいの忘年会の予定ですか?
⇒忘年会は、男性にとっては「仕事」の延長、女性にとっては「井戸端会議」的な集い?
(表4、グラフ5参照)
続いて皆さんがどんなグループ、どのくらいの人数で忘年会を催す予定なのか、具体的に見ていきましょう。まず男性トップは「会社・部署」(73.2%)。参加人数は「6〜10人」(50.1%)、続いて「11〜20人」(36.1%)となっており、一緒に働く職場の同僚たちと比較的に大人数で行われるパターンが想定されます。また男性回答のみに「仕事関連のお客さん」(男性=14.3%、女性=5.2%)という声が目立ったことから、男性にとって忘年会とは「仕事」の延長上にある行事の1つと捉えることもできるかもしれません。その一方、女性で最も多かったのは「友人・知人」(58.2%)。参加人数は「3〜5人」(47.8%)、「6〜10人」(43.8%)と、男性よりも少人数で気の合う仲間同士で催すパターンが想定できます。また女性回答のみに「ママ友」(男性=0.3%、女性=15.9%)という声が多数寄せられたことからも、女性にとって忘年会とは「井戸端会議」「公園での立ち話」の延長上にある集いといった要素が強いのかもしれません。
Q6: 2次会には参加しますか?
⇒2次会は男女共に6割以上の出席率。(グラフ6-1,2参照)
忘年会と言うと、2次会がつきものと考えている方もきっと多いのではないでしょうか。そこで今年の2次会への参加意向を見てみましょう。まず男性は「必ず参加する」と回答した方が15.2%。さらに「たぶん参加する」という声も52.8%を数え、実に68.0%の男性が2次会へ参加する意向があることが明らかとなりました。かたや、女性は「必ず参加する」という方は12.2%、「たぶん参加する」は52.3%と、男性と比べればやや低い64.4%であったものの、出席率は6割以上を超えました。やはり、忘年会は1次会と2次会で1セットと言っても過言ではないようです。
Q7: 1次会とは異なる、2次会の場所選びのポイントは?
⇒2次会は腰を据えての「語り派」とドカーンと弾ける「カラオケ派」に分かれる?
では1次会後、皆さんは2次会の場所をどのようなポイントで選んでいるのでしょうか。堂々の1位は「時間制限なく、ゆったりできる」(47.6%)でした。「1次会は、気兼ね無く飲んでもらいたいため、飲み放題がついているお店を選ぶ。2次会は高級めで、ゆったりできるようなお店」(男性20代)など、散々飲んで食べた1次会の後は、苦楽を共にする戦友である同僚たち、あるいは久しぶりに会った友人と、ゆっくりと飲みながら腰を据えて語り合える場所を求めている方が案外多いようです。同理由から3位「うるさくない落ち着いたところ」(31.3%)、5位「個室がある」(19.5%)、9位「座敷がある」(11.3%)といったポイントも重視されているようです。
また、こうした「語り派」の一方、場所選びの2位には「カラオケがある」(32.2%)が挙げられました。1次会のホロ酔いをさらに加速させ、日ごろのストレス、余った体力を発散させる「カラオケ」は、やはり2次会の大定番と言っても過言ではありません。そのほか、終電に間に合うように「自宅へ帰りやすい(場所)」(28.0%)、反対に始発まで粘れる「深夜、朝まで営業している(お店)」(15.5%)という帰宅時の都合を考慮に入れた2次会の場所選びもポイントのようです。
Q8(番外編) 2006年の自分を採点すると何点?
⇒2006年の平均自己採点は63.6点。「まずまずの年」と納得する声が目立つ。(グラフ8参照)
最後に番外編として2006年(11月まで)を総括し、皆さんに「2006年の自己採点」をしていただきました。皆さんの自己採点(0〜100点の範囲内)の合計を、総回答人数で割った平均点は「63.6点」。自己採点50点以上と回答した方は実に83.8%、さらに70点以上という方は52.7%と半数を超える結果となりました。ちなみに同時期の調査では、2003年の平均点が「59点」、2004年が「62.4点」、2005年が「64.4%」であったことから、満足度の高かった昨年の自己採点に近く、2006年も「まずまずの年」であったと納得している方が案外多いことがうかがえます。
【調査概要】
調査対象: |
全国の20歳以上の男女3027人(有効回答数、男性1517人、女性1510人) |
調査方法: |
インターネット |
調査期間: |
2006年11月22日(水)〜11月28日(火) |
Q1:今年の忘年会は参加しますか?(1つ選択)
Q2:今年の忘年会は何回参加予定ですか?(1つ選択)
Q3:1回あたりの予算はいくらぐらいの予定ですか?(1つ選択)
Q4:どんなグループで行いますか?(いくつでも選択可)
Q5:何人ぐらいの忘年会の予定ですか?(参加回数が複数の方は、複数選択可)
Q6:2次会には参加しますか?(参加回数が複数の方は、通常のパターンを1つ選択)
Q7:1次会とは異なる、2次会の場所選びのポイントは?(複数選択可)
Q8:2006年を振り返って、あなたはご自身に何点をつけますか。
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