平成18年6月14日 アサヒビール株式会社
高校生環境研修『日本の環境を守る若武者育成塾』を開講
次代を担う高校生が環境問題を学び実践する場を提供 四国4県の高校生グループの参加を募集 |
アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 荻田伍)は、社会の環境活動を事業者の立場から積極的に支援していくという考えから行っている「環境教育」活動の一環として、高校生環境活動研修『日本の環境を守る若武者育成塾』(以下『若武者育成塾』)を、本年、四国4県の高校生を対象に実施します。 『若武者育成塾』の概要は、まず、四国4県の高校に通学される高校生グループ(個人も可)を対象に、環境に関する論文を募集し、論文による選考で各県1グループ・計4グループを選抜します。そして、その4グループに、夏休み期間中の8月下旬に実施するアサヒビール(株)四国工場(所在地 愛媛県西条市)を主会場とした環境に関するフィールドワーク・ワークショップ合宿に参加いただきます。合宿では、森林の保全に努める非営利団体の指導による日本の森林や林業の現状や抱える課題について学ぶフィールドワーク、廃棄物不法投棄現場の視察、廃棄物の再資源化処理業者の見学等とともに、当社四国工場における廃棄物再資源化100%の取組みや排水処理工程、ISO14001による環境マネジメントシステムの運用といった環境関連の取組みについて見学・学習を行います。こうして第一次、第二次産業の産業活動と環境との係わり合いについて実際の現場で学んだうえで、グループ毎に、自分たちが生活する地域における環境課題を改善する活動モデルの立案を行い、その活動モデルをそれぞれの地元に戻って実践していただきます。9月〜11月に地域で実践した活動の成果を12月下旬に発表してもらい、その発表の中から5名の審査員によって最優秀とされたグループを「世界遺産・屋久島へのエコツアー」にご招待することとします。
環境と共生した持続可能な社会の実現の観点から、環境に関して学校等の教育機関やNPO等の団体が行う環境教育は、質量ともに広がりをみせています。さらに、平成15年に「環境活動・環境教育推進法」が制定されるなど環境教育の重要性に対する社会的認識が高まる中で、企業がCSR活動の一環として行う社外の方々を対象とした環境啓発・教育の取組みも盛んになってきました。アサヒビール(株)も、平成14年より、本社ビルや工場における環境文化講座の開催、ビール・洋酒工場における小学生を対象とするエコツアー(見学会)、ビール工場での環境をテーマとした親子見学ツアーの実施など、環境経営の一環としてお客様に参加いただく環境教育イベントを積極的に行ってきました。 『若武者育成塾』では、アサヒビール(株)四国工場での環境関連の取組みをはじめとして、工場使用水の水源地の森林保全や林業活性化に取組むボランティア団体「石鎚水源の森くらぶ」等の指導による森林実習や、また工場で発生する廃棄物の再資源化に協力をいただいている再資源化処理業者の施設見学等を通じて、高校生に、人間が自然と共生しながら産業活動を行い持続可能な社会づくりを進める上での知恵や様々な気づきを見つけていただきたいと考えています。各グループの地元における活動モデルの構築と実践については、環境コンサルティング業務を行うアミタ株式会社(本社 東京)の研究員が助言・指導し、参加高校生グループの深い理解や活動実践をサポートしていきます。 アサヒビール(株)四国工場は、海と山の豊かな自然に恵まれた四国地区における、大手ビール会社で唯一のビール工場として、1998年に操業を開始しました。その周辺の豊かな自然環境と共生するため、四国工場は当社ビール工場の中でも、高度な排水処理の実施をはじめとする積極的な環境保全活動を進めている工場の一つです。こうしたことから、アサヒビール(株)では、環境に関心の高い高校生に向けた研修講座の初めての実施にあたり、本年、四国地区で開講することにしたものです。初年度の成果をふまえ、来年以降は他地域での展開等も検討していく考えです。 『日本の環境を守る若武者育成塾』への応募に関するお客様からのお問合せ先
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