平成17年7月21日 アサヒビール株式会社
イギリスで、スーパードライの現地生産を開始 ロンドンを中心としたイギリスでの売上拡大に対応 パブの本場で、スーパードライの樽ビール拡販を強化 |
アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 池田弘一)は、英・シェパード・ニーム社(所在地 イギリス・ケント州ファーヴァシャム)において「アサヒスーパードライ」の委託生産を行うことで、7月21日、同社と契約を締結します。同社の工場で、9月よりスーパードライ3品種(樽30L、びん330ml、びん500ml)の生産を開始し、イギリス市場向けに供給します。販売は、当社の100%子会社であるアサヒビール・ヨーロッパ社(社長 中井正史)が行います。 スタロップラーメン社では、現在、スーパードライ5品種(びん500ml、びん330ml、缶500ml、缶330ml、20L樽)を生産し、現地販売会社であるアサヒビール・ヨーロッパ社がイギリス、フランス、ロシアなどヨーロッパ約20カ国で販売しています。アサヒビールのロシアを含むヨーロッパにおける2004年の販売数量は55万ケース(1ケース=350ml×24本で換算、以下同様)と、現地生産開始前年の1999年に比べ3.5倍に拡大しました。 イギリスのビール市場は、業務用構成比が約70%、その業務用における樽ビールの構成比が約80%と推定され、「パブ」に代表される飲食店での飲用比率が高い市場構造となっています。アサヒビール・ヨーロッパ社では、これまでイギリス市場では、業務用・量販市場向けに、びん商品を中心に、スーパードライをトップ・エンド・プレミアムビール(※)として販売してきました。今回、プレミアムビールとしてのブランド認知が高まったこと受け、業務用樽ビールの市場へ本格参入し、売上のいっそうの拡大を進めることとしました。 現地生産を委託するシェパード・ニーム社は、ロンドンから南東へ70kmのケント州ファーヴァシャムにある、1698年創業のイギリス最古の歴史を持つビール会社です。同社は自社ブランドのビールの製造販売に加え、ヨーロッパ他国のビールブランドのライセンス・委託生産も手掛けるなど、高い技術水準を有しています。他ビール会社との提携により全英に配送網をもつほか、ビール事業以外にホテル事業や、370店を有するパブ事業を行っています。 アサヒビール・ヨーロッパ社では、シェパード・ニーム社の販売網も活用しながらスーパードライの樽ビールの拡販を進め、製造開始3年後の2008年には扱い店数800店超を目指します。それにより、イギリス国内でのスーパードライ販売量を同年に60万ケース(04年比2.4倍)に拡大する計画です。 すでに委託生産を行っているスタロップラーメン社は、今後、フランス・ドイツ・イタリアといった西欧の主要消費地向けのびん・缶・樽ビールの生産拠点、また近年ビール市場の成長が著しいロシアや東欧諸国への供給拠点として位置づけ、ロシア西部や東欧への販売をいっそう強化していきます。 |
【シェパード・ニーム社 概要】 |
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【アサヒビール・ヨーロッパ社 概要】 |
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