平成17年5月13日 アサヒビール芸術文化財団 アサヒ・アート・コラボレーション第6弾 「大凶かえって吉の兆――おみくじプロジェクト:岩井成昭版」を開催 アートを通じた「現代おみくじ考」 |
財団法人アサヒビール芸術文化財団(所在地 東京、理事長 福地茂雄)は、2005年6月4日(土)より7月3日(日)まで、墨田区役所内のすみだリバーサイドホール・ギャラリーにおいて「大凶 かえって吉の兆(うらかた)――おみくじプロジェクト:岩井成昭版」を開催します。本展覧会は、アートを通して現代の「おみくじ」を考え展示するユニークな企画で、2000年より毎年おこなっている美術展シリーズ「アサヒ・アート・コラボレーション」の第6回目となります。また、7月1日(金)よりスタートする「アサヒ・アート・フェスティバル2005」(東京および全国で開催)のプレ企画として位置づけられます。
「大凶かえって吉の兆――おみくじプロジェクト:岩井成昭版」では、‘人と社会の関係性’を多様なメディアで作品化するアーティストの岩井成昭(いわい・しげあき)が、アートを通じた「現代おみくじ考」に挑みます。浅草寺をはじめ幾つかの寺社で「おみくじ」を引く人に取材を行い、いまを生きる私たちが「おみくじ」に何を求めているのか、世代や環境によってどのような違いがあるのかを探りながら、企画を構成していきます。 「大凶かえって吉の兆」と題された本展では、「おみくじ」の「吉」「凶」よりも、そこに書かれた 文言の意味をどう解釈するかに着目していきます。岩井成昭が、いろいろな言葉や含蓄ある名言などを多くの人々から募り、これらの文言に「吉」と「凶」の兆しを示した独自の「おみくじ」を考案します。その「おみくじ」を来場者の方に引いてもらい、それぞれの心境や状況、世代や経験知によって異なるであろう多彩な解釈を重ねていきます。あわせて、実際の寺社での取材や東南アジアにおけるリサーチ から、現代人の「おみくじ」志向を考察した映像等を紹介します。「おみくじ」を手がかりに現代社会の諸相をたどり、さまざまなコミュニケーションの可能性を試みるものとなっています。なお、会期中には「おみくじ会」と称するトークイベントを、6月4日(土)と6月19日(日)に開催します。 「アサヒ・アート・コラボレーション」は、気鋭の若手美術家が社会のさまざまな事柄と出会い、地域の資源を生かし、一般の人々に参加していただきながらつくりあげていく展覧会です。2000年に 「たくみなたくらみ:福田美蘭と墨田の伝統工芸職人による」展、2001年に「メイド・イン・すみだ 〜鳥光桃代と町工場〜」展、2002年に「リクリット・ティラバーニャ〜すみだ川モード」展、2003年に「わたしのお宝交換プロジェクト」展、2004年に「小山田徹:しあわせのしわよせ〜漫画家・ 滝田ゆうの視線とのコラボレーション〜」展をおこない、多くの方々から新しいアートの展開としてご好評をいただいてきました。 (財)アサヒビール芸術文化財団は、今後も斬新な美術展を開催し、新しい文化の創造活動をより一層積極的に支援していきます。 【トークイベント】
◎「おみくじ会・その壱」:6月4日(土) 16:00〜 オリジナル「おみくじ」から考える世相あれこれ。岩井成昭が今回のプロジェクトについて語る。 ◎「おみくじ会・その弐」:6月19日(日) 16:00〜 あなたならどう読み解くか?「おみくじ解釈人」をゲストに迎え、さまざまな解釈にチャレンジ。 |
【美術展概要】 |
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