アサヒビール株式会社（本社 東京、社長 池田弘一）の全国８工場では、聴覚障害者の方を対象に、年間を通じて手話での工場見学を実施しています。
　２月１８日（月）から３月３日（日）までの期間は、手話での工程見学に加えて、ゲームやクイズなどのイベントを加えた「手話のつどい」を、北海道・福島・茨城・名古屋・吹田・西宮・四国・博多の８工場で実施します。

　アサヒビール（株）では、聴覚障害者の方々に工場見学の機会をもっていただけるよう、見学ご案内係が基本的な手話の技術を習得し、現在全国８工場で随時手話案内を行っています。また、見学通路への車椅子対応設備（車椅子対応エスカレーターやリフトの設置、段差をなくす、スロープの設置など）や身障者用トイレを完備し、身体の不自由な方でも無理なく工場見学を楽しんでいただける体制を整えています。

　「手話のつどい」は年１回実施しており、本年で４年目となります。期間中は通常行っている手話による工場見学に加え、各工場で工夫をこらしたゲームやクイズを実施し、工場見学を楽しんでいただきながら、付き添いの方も含めて参加者全員でコミュニケーションを深めることを目的としています。
　見学後の試飲会場では、ビールや飲料水を飲みながら、聴覚障害者の方に手話を教えていただくなど、全員で手話を通じて楽しいひとときをお過ごしいただきます。
　ご案内係は、手話通訳専門講師による社内研修や、地域の手話サークル団体などに参加するなどして、技術の向上に取り組んでいます。現在全国のご案内係９６名のうち３３名が手話見学対応可能です。"おはようございます""こんにちは""ありがとうございました"などの手話挨拶はご案内係全員が習得し、ご来場された聴覚障害者の方々とコミュニケーションを図っています。