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平成14年1月8日
スーパードライの生産・販売で、タイ・ブンロート・グループと提携
日本のビール会社として初のタイでの自社ブランド生産を開始
AFTA構築を睨み、ビール消費が拡大するASEAN地域へ本格進出
アサヒビール株式会社
 

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 池田弘一)は、タイ・ブンロート・グループと「アサヒスーパードライの現地生産及びタイ他周辺アセアン諸国での販売」について提携契約を締結し、タイ及び周辺諸国において、現地生産した『アサヒスーパードライ』の販売を3月から開始します。これにより、ビール消費量が拡大途上のタイを中心に、今後、アセアンのビール市場に本格進出します。
 アセアン加盟国では、域内の貿易・投資促進を狙いとしてAFTA(アセアン自由貿易圏)の構築を進めており、タイなど中核加盟国間では、2002年中に関税引下げ対象全品目の関税を5%未満に引き下げる方針としています。アサヒビール(株)では、AFTAの完成を睨み、成長が見込まれるタイをはじめとしたアセアン各国のビール市場への『アサヒスーパードライ』の生産・供給拠点とする考えで、今回、ブンロート・グループと提携を結ぶものです。

 具体的には、2002年2月から、ブンロート・グループのビール工場の1つであるコンケーン・ブリュワリーで醸造をスタートし、『アサヒスーパードライ』3品種(大びん640ml、小びん330ml、缶330ml)の現地生産を開始します。併せて、本日1月8日、ブンロート・グループと合弁で『アサヒスーパードライ』の販売会社をタイ国内に設立し、タイ及び周辺諸国においてプレミアム価格帯の商品として3月から販売を開始します。アサヒビール(株)とブンロート・グループでは、近年中にタイ及び周辺諸国で販売量を100万箱(1箱は330mlX24本に換算)に拡大することを目指します。

 ブンロート・グループは、1933年創業のタイで最も長い歴史をもつビール会社で、日本でも有名な『シンハ』ブランドのビールの製造・販売を行っています。昨年のビール生産量は約35万キロリットルで、タイのビール市場で業界2位のシェアを有し、特にバンコク近郊の都市部では6割近いシェアを持っています。
 タイのビール市場は、2000年の国内消費量が110万キロリットルを超え世界24位の規模となっています。1990年代に入りそれまで2社のみに限定されていたビール製造免許が新たに2社に下付されたこともあって、国民に幅広くビールが普及、タイのビール市場は急拡大しほぼ毎年1割程度の急成長を続けています。市場の拡大と共に、都市部を中心にプレミアムビール市場が形成され堅調に成長しており、現在は全ビール市場の8%の約8万キロリットルの規模となっていると見込まれます。

 ブンロート社には、外国ブランドが高い比率を占めるタイのプレミアムビール市場向けに競争力の高い外国ブランドとして『アサヒスーパードライ』の現地生産・販売を行いたいとの要望があり、今回の提携に至ったものです。当社にとっては、将来性が有望なタイのビール市場に進出するとともに、AFTAの形成にともない域内関税の順次低減・撤廃が見込まれているASEAN地域における生産・供給拠点として、今後のアジア地域での事業拡大の橋頭堡と位置づけます。

 アサヒビール(株)は、中期経営計画において、海外ビール事業については、成長市場である中国を中心とした東南アジア地域を重点エリアとし、売上の拡大と収益の確保を進める方針としています。現在、合弁ビール会社5社6工場による事業展開を行っている中国市場、日本からの輸出販売を行っている台湾・韓国市場に加え、タイ及びASEAN市場への本格的な事業進出により、今後の成長性が見込めるアジア地域でのビール・飲料事業のいっそうの基盤強化を進めます。




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