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平成13年12月17日
『アサヒビール神奈川工場』2002年3月出荷開始に向けて
いよいよ本格的な"仕込み"を開始

〜工場見学・ビール園は7月1日グランドオープン〜
アサヒビール株式会社
 

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 福地茂雄)が神奈川県南足柄市に建設を進めている『アサヒビール神奈川工場』において、本日12月17日(月)、ビール量産に向けた"仕込み"の開始に先立ち、「初仕込み式」を実施しました。

 『神奈川工場』は、一昨年12月の起工式以来、2002年3月の製品出荷開始を目指して各種の準備を進めており、本日より神奈川県を中心とする首都圏のお客様にお届けするビールの量産に向けた「仕込み」を開始します。それに先立って、今後のビール醸造・製造がつつがなく行われることを祈願する「初仕込み式」を執り行うものです。
 当工場の「仕込み」の設備は、1回当たり125KLの仕込み設備が1セットで、来夏の需要にお応えできるよう備えていきます。

 『神奈川工場』は、"世界トップクラスの製造技術と生産性を誇るビール工場"を目指し、世界最高水準の品質管理技術と世界最新鋭の生産設備を導入します。同工場の一人あたりの生産性は年間15万KL生産時点で2000KLとなる見込みで、将来の増能力時には、一人あたり年間3500KLの生産量となり、世界トップクラスの生産性を実現する計画です。
 
 環境保全面では、廃棄物再資源化100%、完全ノンフロン化、ユーティリティ原単位の極小化など、当社がこれまで他工場で展開し蓄積してきた環境関連施策やノウハウを盛り込みます。さらに、「グリーン電力証書システム(注1)」をビール業界では初めて活用し、工場使用電力の約2割にあたる年間330万kwhの電力の風力発電委託を行います。

 また、『神奈川工場』は、"地域社会と共生" "快適な環境空間の提供"を工場コンセプトの一つとしており、敷地面積の50%以上を緑地として、緑豊かな周辺環境と共生すると共に、来場者の方々に快適な空間を提供するアメニティ性溢れる工場とします。敷地内には、足柄桜(品種登録名「春めき」)をはじめとする数種・約1300本の桜を植える他、地域の方々に開放するコミュニティゾーンの一角にはせせらぎを設け、かつて工場敷地内に生息していたといわれる、蛍の住める環境をビオトープとして再現する予定で、来場者の皆様に四季のうつろいを感じていただける緑あふれた工場とします。

 工場建設の状況は、醸造棟、装製棟、物流棟、事務管理棟等の主要な建物は内装の一部を除き、ほぼ完成しています。45基の発酵・貯酒タンク、主要な機械設備の設置も完了しており、完成したものから順次試運転を行っています。現在は敷地内の植栽やビール園の工事に入っています。

 工場見学、併設されるビール園「アサヒビール園神奈川・足柄店」は、2002年7月1日よりグランドオープンします(予約受付は1月7日より開始)。年中無休で実施する工場見学では、最新の製造設備によるビール製造工程や工場の環境保全活動について見学した後、できたてのビールや清涼飲料水を試飲、堪能いただきます。神奈川県足柄上地区の数ある観光拠点の1つとして、『神奈川工場』及びビール園へ、県内のみならず広く全国から多くのお客様がお越しいただけることを期待しています。

(注1) 「グリーン電力証書システム」とは、日本自然エネルギー(株)が本年より企業・団体向けにサービスを開始した自然エネルギー利用拡大のための制度です。具体的な制度の仕組みとしては、アサヒビール神奈川工場は日本自然エネルギー(株)へ330万kwh/年の風力による発電の実施を委託し、同社は発電を風力発電事業者に再委託します。再委託を受けた発電事業者が風力発電を行い、その発電量を第三者機関が認証。日本自然エネルギー社は、認証を受けた発電量と神奈川工場との契約量に基づいて「グリーン電力証書」を発行し、風力発電委託とその利用を証明します。


【『アサヒビール神奈川工場』概要】
正式名称 アサヒビール神奈川工場
所在地 神奈川県南足柄市怒田(ぬだ)1223
敷地面積 42.4万m2(12.8万坪)
生産能力 年間15万KL(大びん換算 約1200万箱)
施設概要 ビール園を併設したビール工場
建設・設備費 352億円(土地代は含まない)



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