アサヒビール株式会社（本社　東京、社長　福地茂雄）は、ニッカウヰスキー株式会社（本社　東京、社長　宇野正紘）が製造するウイスキー「シングルカスク余市２０年アニヴァーサリー･セレクション」を、平成１４年１月１４日（成人の日）から発売します。価格は１本２５，０００円で、製造数量が２００本程度と希少であるため、アサヒビールグループのオンラインショップ「アサヒショップ」（http://www.asahishop.net/）での限定販売とし、１２月１４日（金）から受付を開始、予定数量に達ししだい終了します。

　生産年号の入ったヴィンテージワインは、誕生日や結婚式の贈り物などにつかわれることでよく知られていますが、「シングルカスク余市２０年　アニヴァーサリー･セレクション」は、貯蔵･熟成に長期間を要するというウイスキーの特徴を生かしたヴィンテージウイスキーで、二十歳を祝うイベントが催されるこの時期に、それぞれの"２０年"に特別の思い抱いている方々へお勧めするものです。また、結婚２０周年を迎えた夫婦など、年月の重みをこめるのにふさわしい贈り物としてご提案していきたいと考えています。
　アサヒビール（株）では、人間の成長にも例えられるウイスキーの熟成を実感していただくことで、時間をかけてゆっくりと育つ、ウイスキーの神秘的な魅力をアピールしていきたいと考えています。
　また、今回の発売に引き続き、平成１５年以降も、２０年ヴィンテージものを発売していく予定です。

　「シングルカスク余市２０年　アニヴァーサリー･セレクション」は、ニッカウヰスキー（株）の北海道工場（余市蒸溜所）で昭和５６(１９８１)年に蒸溜･樽詰めしたモルトウイスキーです。その後２０年間、同工場内で貯蔵･熟成させたものを、他の樽のウイスキーと一切混和せずにびん詰めしたいわゆるシングル　カスクモルトウイスキー(※)で、アルコール度数は６１度となっています。樽出し原酒ならではの個性、２０年貯蔵のウイスキーならではの熟成感をお楽しみいただくことができます。
　「シングルカスク余市２０年　アニヴァーサリー･セレクション」は、１９８１年に誕生した新成人がご両親に感謝の気持ちをこめて贈る、父親が息子の成長をともに祝うために購入する、また、結婚２０年の夫婦が互いを労わりながら乾杯するなどの場面が想定されるため、購入後にメールで "それぞれの２０年に対する思い"や製品についての感想等を寄せていただく予定です。内容については、ホームページや販促物などに反映させ、今後のウイスキー全般のＰＲ活動に役立てていきたいと考えています。

<シングルカスク余市20年 アニヴァーサリー･セレクション テイスティングノート>
しっかりとした厚みのある香り。樽香豊か。梨のような果実香とバニラの甘さ。
塩味を感じさせるピートの深み。複雑さを伴ったフルーティな余韻。

※シングルカスクモルトウイスキーとは　
　ウイスキーは原料や蒸溜方法の違いから、モルトウイスキー、グレーンウイスキー、それらをブレンドしたブレンデッドウイスキーに分類されます。また、モルトウイスキーのうち特に"単一の蒸溜所"で蒸溜･貯蔵　されたモルトウイスキーをシングルモルトウイスキーといい、各々の蒸溜所に由来する特徴を楽しむウイスキーとして、ファンを魅了しています。
　さらに、"単一の樽"からボトリングされたモルトウイスキーを「シングルカスクモルトウイスキー」といいます（カスク＝樽）。ひと樽ごとに個性をもつといわれるモルトウイスキーを、他の樽のものと混和せずに、またアルコール度数も樽出しそのままにびん詰めしたもので、樽由来の特徴や熟成具合そのものが、そのまま商品特徴となっています。
　ニッカウヰスキー（株）では、余市蒸溜所の１０年貯蔵のモルトウイスキーを一つの樽からそのままボトリングし、「シングルカスク余市１０年」として平成１１年よりオンラインショップ限定で販売しています。
　この「シングルカスク余市１０年」が、本年、英国のウイスキー専門誌で非常に高い評価を得たことから、余市蒸溜所のモルトウイスキーが国内外のウイスキーファンの間で大きな話題となっています。