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平成12年8月28日
技術部門のナレッジマネジメントを本格展開
技術部門ナレッジマネジメントシステム『技術部門知恵袋』を9月から稼働開始
アサヒビール株式会社
 

 アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 福地茂雄)は、技術部門(生産部門・研究開発部門)のナレッジマネジメントを本格展開します。技術部門でのナレッジマネジメントでは、技術部門の各個人の知識・経験・知恵を共有し、長年培った技術の伝承の充実を図ると同時に、原理原則・経験をふまえ、新たな発想・知恵で革新的・効率的な課題解決する能力を向上していくことを目指しています。

 そのひとつの取り組みとして、技術部門の育成・研修体系・プログラムの見直し、充実を図るとともに、IT(情報技術)の活用によるナレッジの共有の場となる技術部門のナレッジマネジメントシステム『技術部門知恵袋』を社内イントラネット上に9月上旬から本格稼働させます。
 この『技術部門知恵袋』では、技術部門の個々人、組織が業務を通じて得た技術、技能、ノウハウ等の知識・情報を集積・共有化し活用することで、業務での課題解決や、業務の生産性の向上が効果的に行われることを目的とします。

 アサヒビール(株)は、情報・知識の共有・活用を通じて新たなる知識を創造し、「お客様志向」「品質志向」の企業活動の原動力とすべく、1998年からナレッジマネジメントへの取り組みを開始しました。
 ナレッジマネジメント推進にあたり、総合品質本部 業務高度化推進部を中心として、1998年12月にナレッジマネジメント推進プロジェクトを発足し、1999年前半は、社外講師による講演会などを通じて、ナレッジマネジメントについての社内での意識醸成を図ると同時に、営業部門の業務内容を解析しました。その解析をもとに1999年12月に、営業部門のナレッジマネジメントシステム『営業情報玉手箱』を稼働しました。
 『営業情報玉手箱』は、営業担当者が気軽に使いやすいものであることを念頭に作成し、営業のために必要な知識を詰め込んだ個々の営業担当の知識拡充・能力向上を実現するための営業支援ツールです。
 今回稼働させる『技術部門知恵袋』は、『営業情報玉手箱』の考え方を技術部門にも水平展開して行うもので、技術部門の基礎情報の共有の場と双方向の意見交換を実現する情報コミュニケーションの場の2つのプラットホームから成り立っています。
 基礎情報の共有の場には、技術部門における公知情報や社内研修資料を共有する「技術情報」、生産設備の設計施工マニュアルや運転マニュアルなどを共有する「設備情報」、ビール製造・研究にまつわる専門用語の英和用語集「ビール用語辞典」などのサイトが設けてあります。
 情報コミュニケーションの場には、日々の生産・研究現場で得られた情報をリアルタイムに登録・共有する「技術部門情報カード」、業務の中で直面した問題の解決策を全社に問いかけるための「教えてください」、討議課題として設定された技術部門における様々な話題についてイントラネット上で討議する「フォーラム」などのサイトを設けています。

 アサヒビール(株)は、業務系の知識情報共有のためのツールである『営業情報玉手箱』『技術部門知恵袋』を稼働させるとともに、7月上旬から部門毎の情報を自由に共有するための『部門ホームページ』サイトを社内イントラネット上に稼働させました。この『部門ホームページ』とは、本店の各部を含めた全国の営業・生産拠点および研究所というアサヒビール(株)のすべての事業場が、社内イントラネット上に各々のホームページを持つことで部門毎の情報を自由に共有するというシステムです。このシステムにより、各事業場の独自情報や事業場概要、地域情報などを広く社内で共有することが可能となります。また、他事業場から頻繁に問い合わせのある事項や広く伝える必要のある事項をホームページ上に掲載することにより、業務効率の向上を目指しています。

 アサヒビール(株)の業務品質向上を目指したナレッジマネジメントへの取り組みは、営業部門の『営業情報玉手箱』、技術部門の『技術部門知恵袋』、全事業場による『部門ホームページ』を構築し、第一段階が完了しました。
 今後は、一層の定着と活用推進を図ると共に、これまでに培ったナレッジマネジメント推進のノウハウをグループ各社に展開して、グループ各社の知識・情報を有機的に結びつけ、有効活用することで、競争力強化につながるようなグループ全体でのナレッジマネジメントを推進していきます。




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