平成11年7月22日 |
深青島ビール朝日有限公司の深工場、本日開業式挙行
中国で2つ目のアサヒスーパードライ現地生産拠点に |
アサヒビール株式会社 |
アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 福地茂雄)が出資する中国のビール会社、深青島酒朝日有限公司(所在地 広東省深市、総経理 岩崎次弥、以下「深青島ビール朝日有限公司」)は、建設を進めてきた深工場の開業式を7月22日(木)に実施しました。 アサヒビール(株)は、1997年12月に伊藤忠商事株式会社(本社 東京、社長 丹羽宇一郎)、住金物産株式会社(本社 大阪、社長 幾左田隆二)、青島酒股有限公司(本社 山東省青島市、総経理 彭作義)と合弁で深青島ビール朝日有限公司を設立しました。その後、深市郊外に新工場の建設を進め、この6月初めより同工場からの「アサヒスーパードライ」の出荷を始めています。 開業式では、岩崎総経理、彭作義董事長ら深青島ビール朝日有限公司の経営幹部をはじめ、同社の株主であるアサヒビール(株)、青島ビール、伊藤忠商事(株)、住金物産(株)の幹部、中国政府関係者らが出席し、日中合弁による新鋭工場の誕生を祝いました。 新工場は、新鋭の設備を誇ると同時に、環境と景観に配慮した中国の次世代型モデル工場を目指したものとして設計されています。環境保全の面では、先進の排水処理設備を導入し中国国内の排水基準を大きくクリアするほか、省エネルギーも推進します。また、敷地面積の約3割を緑地とし、池を設けるなど周辺環境との調和を考慮しています。さらにゲストハウスを設置し、今後工場見学を広く受け入れていくなど、社会に開かれたアメニティ性溢れる工場となります。 深青島ビール朝日有限公司の工場での出荷開始にともない、「アサヒスーパードライ」の中国での現地生産は、1998年3月に開始した煙台ビール会社(本社 山東省煙台市、総経理 曲 継光)に続き2拠点目となります。また、中国におけるアサヒブランドビールの生産拠点としては、「朝日酒(朝日ビール)」を生産している北京、杭州、泉州ビール会社に加え、深セン青島ビール朝日有限公司が5拠点目となり、中国沿岸地域全域を南北に網羅した5生産拠点の配置が完成したことになります。 深青島ビール朝日有限公司の深工場では、「アサヒスーパードライ」と青島ブランドのビールを製造し、本年年内の「アサヒスーパードライ」の製造量は、3,000キロリットルを予定しています。生産するのは、大びん640ml、小びん330ml、缶350ml、樽20Lの4品種で、すでに6月より大びん、缶350ml、樽20Lの3品種の出荷を開始しており、小びんについては間もなく出荷を開始する予定です。大びん、缶は広州市、深市などを中心とする華南地域で、また樽20Lは工場の地元・深市で販売しています。なお、小びんは沿岸地域各主要都市で販売することとしています。 深工場の稼働にともない、地元でのマーケティング活動を強化するため、アサヒビール(株)ではアサヒビール深事務所を6月に開設しました。さらに地元に密着した営業展開を図るため、中国で初めて「アサヒスーパードライ」樽20Lを、深市限定で新発売しています。また、出荷開始にあわせて深駅に大型ネオン看板を設置したり、バス車体広告を展開するほか、街頭・店頭試飲会を積極実施するなど広州市、深市を中心に地元の華南地域で「アサヒスーパードライ」の販売を強化しています。 まこうした活動もあって、地元深市で生産された「アサヒスーパードライ」の味や品質への市場での評価は高く、6月7日(月)の出荷以来約1カ月で、深・広州事務所管轄エリアでの「アサヒスーパードライ」取り扱い飲食店は1500店にも急拡大しています。また、6月中の深セン工場からの「アサヒスーパードライ」の出荷量は約20日間で3万5000箱(中国大瓶換算)を超え順調な出足となっています。 アサヒビール(株)では、中国をビール事業国際展開における最需要市場と位置づけ、1994年の本格的な中国市場進出以来、積極的な事業展開を図っています。本年年間の中国における「アサヒスーパードライ」と「朝日酒」合計のアサヒブランドの販売目標を300万箱(1箱は 640mlX12本)となっています。 今後は、深工場の稼働率の引き上げと販売体制の強化にともない、同工場で生産した「アサヒスーパードライ」の販売エリアを順次拡大し、将来的には東南アジアのマーケットにも輸出し販売する計画となっています。 |
深青島酒朝日有限公司及び深工場概要
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