6月某日。梅雨時期にしては珍しいほど、その日の朝はからっと晴れた。有数のビッグウェーブポイントとして知られる鎌倉・稲村ヶ崎の波は、もうすぐ満潮を迎えようとしていて、消えかかっていた。緩やかなうねりがときおり、てっぺんに白い筋を出現させては消えてゆく。そのなかの一筋に、ひとりのロガーがテイクオフした。3メートル弱あるサーフボードを波の上で軽々とあやつり、岸へたどり着く。「なかなか割れなかった」。そうぼやきながら、上手くいかないことを楽しんでいるような表情—。
　小林雅仁さんは、2014年にプロ公認を受けた元プロサーファー。約4年間の競技を引退後、現在は湘南エリアを拠点にヨガインストラクターとして活動している。丁寧な指導とパフォーマンスの高さが業界で話題となり、一時は年間500本のクラス指導を行う人気講師になったこともある。
「ヨガを始めたのは、ちょうどプロ生活に区切りをつけた頃。アスリートとして心身共に限界を迎えていたときでした。知人の紹介で教室に行き、いろいろなポーズでバランスをとるうちに、サーフィンとの共通点に気づきました」

　意思とは無関係に変化していく波。それを乗りこなすサーファーの柔軟さを、ヨガにも垣間見た。自分の身体ひとつで肉体と精神を鍛えられるヨガは、肩書きでも、仕事でも、スポーツでも、ライフスタイルでもなく、自身の内面ともっと深くつながれるもの。それはもはや、哲学だと感じた。
「インストラクターを目指して、大手ヨガスタジオの門を叩いたのが26歳。6年間の経験を積んで、最終的にフリーランスになりました。振り返ると、誰かと競い合うより、誰かを教え導くスタンスのほうが僕には合っていた気がします」
　今は気の向くままにサーフィンをしながら、好きなヨガを仕事にしている小林さん。仕事から帰ると、リラックスタイムにお酒を一杯楽しむこともある。決まって手に取るのは、アサヒのノンアルコール飲料〈スタイルバランス〉。
「お酒は、今のライフスタイルになってからほとんど飲まなくなりました。だから、アルコールフリーだけどウィスキーの風味と炭酸を感じられる〈スタイルバランス〉が好き。“お疲れ！”っていう雰囲気を味わいたいときに一人で乾杯してます。食事の脂肪や糖分の吸収を抑える機能があることが報告されている難消化性デキストリン（食物繊維）を配合していることもセレクトの理由のひとつ」
ライフワークであるヨガやサーフィンと同じように、リフレッシュでノンアルコール飲料をたしなむことがあるそうだ。「仕事とプライベート、どちらも大切だけど、どちらかの比重が大きくなりすぎてはダメ。そのバランスを探すのに、〈スタイルバランス〉はいいハブになってくれています」