平成22年(2010年)12月期 決算説明会
「平成22年(2010年)12月期 決算説明会」の主な質疑応答をテキストでご覧いただけます。
内容につきましては、ご理解いただきやすいよう部分的に加筆・修正をしております。
- ホールディング化に伴いM&Aを強化するとのことだが、良いM&Aとはどのようなものか?
規模の拡大だけを追うようなM&Aは考えていない。お互いが共通の目標を持って一緒にやっていけるM&Aを目指していく。
- 頂新グループとの取り組みの進捗はどうか?
頂新グループとは、グループの食品会社も含めたプロジェクトを立ち上げた。今年から直ぐに結果を出すことは難しいが、中国の食品市場の状況を見極めながら、頂新グループと当社グループの技術等を融合した取り組みを進めていく。
- 中期経営計画の2年目として、最も優先順位の高い課題は何か?
2015年までの長期ビジョンや中期計画の方針は決まっているので、2年目は業績計画をやりきることが重要だと考える。そのために、従来のやり方や経営体制を変革し取り組んでいく。
- 康師傅飲品社の持分低下などマイノリティ出資の弱みが出ていないか?
持分の低下はマイノリティ出資であることが理由ではない。マイノリティ出資であっても、経営者同士の信頼関係を築いており、品質管理などで協業することでお互いがメリットを享受できると考えている。
- 昨年のスーパードライのエクストラコールドの展開をどう評価しているか。また広告・販促費の見通しは?
エクストラコールド・バーの展開による情報発信の広がりやお取り扱い頂いている飲食店様の拡大により、飲用層が拡大した。今年も更にスーパードライのおいしさを実感してもらえるような取り組みを続けていく。
広告・販促費については、ブランドを強化する投資は継続していくが、トータルでは更なる効率化に取り組んでいく。
- アサヒ飲料社の営業利益目標はどのように達成していくのか?
猛暑の反動減はあるが、基幹ブランドの強化に加えて「六甲のおいしい水」の通年寄与や「六条麦茶」の上乗せでカバーしていく。広告・販促費は重点ブランドの強化には投資していくが、コストダウンや品種・容器構成の改善などで計画の達成を目指していく。
- 収益構造改革の進捗と原材料のコストアップに対する対応はどうするのか。
3年間で250〜300億円の効率化を目指しているが計画達成ペースである。引き続き売上に多少の変動があっても利益計画は達成する構造改革を進めていく。来年は一定のコストアップが見込まれるが、自助努力でカバーしていく方針だ。
- スーパードライのグローバル展開についての考えは?
スーパードライの海外売上は現状で500万箱程度であり、当面1000万箱を目標として取り組んでいく。どの地域でどのように伸ばし収益も上げていくか、総合的な見直しも進めていく。
- 新ジャンルの販売計画達成に向けた取り組みは?
『クリアアサヒ』の強化を最優先課題として、広告手法を変えるなどブランド投資を強化する。加えて、新商品を発売することなどにより、トータルで計画の達成を目指していく。
- M&Aに4,000〜8,000億円投資するという記事が出ているが、ファイナンスを考えているのか?
中期計画や2015年までの長期ビジョン達成に向けて、どの程度の資金が用意できるのかの目処を示したものであり、具体的に決まっているものではない。自己資金と借入金で考えている。
- D/Eレシオについての考えを聞かせて欲しい。
2010年のD/Eレシオは0.5倍程度となっている。0.7倍程度が適正水準と考えているが、投資案件によっては1倍程度を目処に投資を行い、企業価値の向上を目指していく。
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