*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。

Column

ぶどう畑通信

バックナンバー

20246

〜余市のぶどう畑から〜

写真1. ケルナーの花芽。収穫時期のぶどうが想像できます。
写真2. 順調に生育しているケルナー。芽かきのシーズンです。

今年の5月は雨の日が昨年よりも多かったのですが、前半の気温が高く、ぶどうは順調に生育しています。5月の初旬には芽が膨らむ萌芽の時期を迎えました。萌芽時期のぶどうの芽は綿毛に包まれていますが、その蕾が膨らむとその先が開いて、葉が顔を出してきます。展葉の始まりです。ぶどうが展葉する頃には、花芽が見えてきます。まだとても小さいのですが、もうすっかりぶどうの房を思わせるような形をしています。
これから数か月、この花芽を健全にしっかり育てていくことが畑での大きな仕事となります。しかしこの花芽をすべて育てていくことはしません。全部育てるという事になれば、一粒のぶどうの実にいきわたる栄養分が不足します。また葉が茂りすぎて風通しが悪くなり、ぶどうが病害に罹りやすくなります。
そういった事にならないように、そして良質なぶどうを収穫するためにこの時期に行う作業が芽かきです。展葉して葉が数枚出てきた芽をその込み具合や生育の具合を見て、伸びすぎていない、健全な芽を残し、それ以外の芽を取り除きます。
この時期の芽は柔らかく、枝からポロリと取れやすいので、芽かき作業にはもってこいです。もう少し大きくなるとハサミを使わないと取り除けなくなるので、今の時期を逃さず芽かきをしていきます。
畑ではこれから緑がだんだん濃くなり、一気に生育が進む時期を迎えます。
一方、醸造面についてですが、昨年はニッカ余市ヴィンヤードのぶどうを使った初めてのワインとして「エヌ・ワイ・ブイ余市ケルナー2022」を発売しました。今度は、2021年にニッカ余市ヴィンヤードで最初に収穫したぶどうを原料としたスパークリングワインの熟成が終わりましたので、いよいよ「エヌ・ワイ・ブイ余市ピノ・ノワール・スパークリング2021」を近日中に発売いたします。北海道限定発売ではありますが、どうぞよろしくお願いします。

(ニッカ余市ヴィンヤード 山本記)

バックナンバー

ページの先頭へ

ページの先頭へ