*Firefox最新版をご利用のお客様へ* ページの背景画像が正しく表示されない場合、こちらをクリックお願いします。
ナパ・ヴァレーのソ—ヴィニヨン・ブランのぶどう畑総面積のうち、同地区最大の面積の畑を保有するサン・スペリーは、ナパ・ヴァレーにおけるソーヴィニヨン・ブランのリーダー的存在です。
また、それまで一般的だったオーク樽に変えて、ステンレススティール樽をカベルネ・ソーヴィニヨンとソーヴィニヨン・ブランの発酵に使用。ボルドー品種ワイン造りに革新的な試みを行なった先駆者でもあります。ぶどう本来の果実味をしっかりと出すことができるステンレススティール樽は、今では多くのワイナリーが採用しています。
サン・スペリーの農場があるダラーハイドは、フランスのボルドーに気候がよく似ており、カベルネ・ソーヴィニヨンやソーヴィニヨン・ブランの栽培に適しています。1944年のカリフォルニア大学ディヴィス校のアメリン&ウィンクラー博士によるワイン産地の気候区分によると、ボルドーとダラーハイドの年間累積温度は2,501〜3,000度で、ほぼ一致しているそうです。これが、熟した甘味があり、キレのよい酸味もあるぶどうが育つ要因です。
また、持続性のある環境保全への取り組みとして注目されつつあるサステナビリティにも積極的に取り組んでおり、カリフォルニア・サステナブル・ワインメイキングに認定されています。
ナパ・ヴァレーには約300のワイナリーがあり、カリフォルニアでも最も高品質のワインを生産している地区として知られるワイン銘醸地です。しかし、ナパ・ヴァレーのワインは、大量生産をしないため、カリフォルニアワイン全体の5%の量にも満たない希少なものでもあります。
ナパでは、気候やその土壌の科学的研究が進められていて、ヨーロッパから伝わった伝統的な作り方を踏襲しながらも、新しいワインの製造スタイルを日々探求しています。ぶどうが成長する春から夏にかけては温かく天気のいい昼と涼しい夜が続くナパ。気温は昼と夜とで10度以上の差になることも珍しくありません。これにより、ぶどうの凝縮感が増し、果汁のしっかりつまったコクのある果実になります。一方、雨の多くなる冬の休眠期には、ぶどうの樹々はしっかりと水分をたくわえ、成長期に備えることができます。