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コンテルノ・ファンティーノ インタビュー

創業一族2代目が語る、バローロの新鋭、コンテルノ・ファンティーノ。1982年、クラウディオ・コンテルノ氏と友人のグィード・ファンティーノ氏がイタリア・ピエモンテ州のモンフォルテ・ダルバで創業したコンテルノ・ファンティーノ。グィード氏の息子であるファビオ・ファンティーノ氏に、その偉大なる魅力を語ってもらいました。

ファビオ・ファンティーノ氏

[マップ] ビエモンテ州バローロ

モンフォルテ・ダルバ

バローロ

ファビオ・ファンティーノ氏

まずファビオさんの役職と仕事を教えていただけますか?

我々は家族経営のワイナリーですので、特に決まった肩書はありません。現在は家族8人と従業員9名という非常に小規模な体制でワインを造っています。ですから、主に醸造を担当していますが、畑作業もするし、マーケティングもするし、こうして日本を訪れて広報活動なども行います。コンテルノ・ファンティーノに関わるほぼすべての仕事に携わっていますよ。

コンテルノ・ファンティーノがあるモンフォンテ・ダルバとはどんな場所ですか?

イタリア北部のピエモンテ州にあります。州都は、数年前に冬季オリンピックが開催されたトリノです。アルプス山脈の南西麓にあり、イタリアでは比較的冷涼な地域です。モンフォンテ・ダルバ村は、ピエモンテ州中南部のバローロ地区にあります。バローロ地区は数あるバローロの生産地の中でも、とりわけ良質なバローロを生む土地として知られています。バローロ地区を構成する11の村のうち、モンフォンテ・ダルバ村は最も南に位置し、標高が高く冷涼な地域です。バローロ地区では、南に行くほど気候が冷涼になります。

ワイン産地としては、どのような特長がありますか?

モンフォルテ・ダルバはパワフルで力強いバローロを生む村として知られています。いくつもの丘が連なる丘陵地帯で、ワイン産地としては比較的標高が高いのですが、その昔は海底だった土地のため土壌は石灰岩を多く含む粘土質です。また昼夜の寒暖差が激しく、霧が多く発生するのも特長です。こうしたテロワールがバローロのような深いコクを湛える長期熟成型のワインを生み出してきたのです。

そもそもバローロとはどんなワインなのですか?

我々のワイナリーがあるイタリア・ピエモンテ州の定められた地域でのみ生産される赤ワインです。しっかりとしたタンニンを持ち、長期熟成に耐える非常に重厚なワインで、昔から「王様のワイン」、「ワインの王様」と称されてきました。ぶどう品種はイタリアで最も高貴な黒ぶどうの1つ、ネッビオーロを使用しています。ピエモンテのテロワールでしかうまく育たず、世界の他の地域ではほとんど栽培されることのない希少なぶどう品種です。バローロはボルドーやブルゴーニュのグランヴァン(偉大なるワイン)と肩を並べる、世界を代表するワインです。

そのなかでコンテルノ・ファンティーノは、革新派のバローロと位置づけられています。その理由はなんですか?

重厚なイメージの伝統派のバローロとは異なり、発酵期間を10日間程度と短くしたり、フランス産オークの小樽で熟成させることで、果実味が豊かで滑らかな口当たりの飲みやすいバローロに仕上げています。そのため、皆様には今飲んでも10年後に飲んでも美味しく召し上がっていただけますよ。
そして私達が最も大切にしていることは、畑の持っている特長、またその年に収穫したぶどうの特長を最大限に表現するワインを造ることです。モンフォンテ・ダルバというテロワールの特長を、鏡に映し出すようなワインです。我々のワインを飲んだ方が、思わずピエモンテにいるような気分になる、そういうワインを目指しています。

コンテルノ・ファンティーノの哲学とはなんですか?

テクニックや数字だけでは、おいしいワインはつくれない、ということです。例えば数学上では1+1は2になります。でもワイン造りにおいて、それは通用しません。1+1が3にも4にもなるのがワインです。ですから情熱を持ち、知恵を絞り、経験を積み、五感を研ぎ澄ませながら、常に真摯にワイン造りに向き合っていきたいと考えています。

では、コンテルノ・ファンティーノのワインはどんなシーンに合うワインですか?

飲みやすいといっても基本的にはしっかりとしたコクとボディがあるワインですから、やはり食事と合わせて楽しんでほしいですね。理想的にはピエモンテ名物のジビエ料理や、ゴルゴンゾーラやパルメジャーノといったしっかりした味わいのチーズ、あるいはビター系のチョコレートもいいかもしれません。日本はイタリアの次においしいイタリアンが食べられる国です(笑)。特別な記念日に、素敵なリストランテなどで我々のワインをお楽しみください。

またワイン好きの方へのプレゼントとしても喜ばれると思います。ボルドーやブルゴーニュのグランヴァンがお好きな方なら、きっとバローロも気に入っていただけると思いますよ。

バローロ・ソリ・ジネストラ

ファビオ・ファンティーノ氏

フラッグシップワインである「バローロ・ソリ・ジネストラ」について教えていただけますか?

我々が所有する自家畑のなかでも最高の畑が「ソリ・ジネストラ」です。直訳すると「ジネストラというクリュ(区画)の南向きの斜面」という意味です。偉大なバローロを生むためのあらゆる条件を備えているといえるでしょう。深い味わいの中に、バルサミコやミント、ユーカリのニュアンスを感じたなら、それが「ソリ・ジネストラ」の個性です。

長期熟成型のバローロは飲み頃を気にされると思いますが、偉大なヴィンテージの「ソリ・ジネストラ」は今飲んでも、10年後に飲んでも美味しいはずです。

最後に、日本の消費者に一言メッセージを!

もし我々が単にワインを売ってお金を儲けたいなら、おそらくは日本ではなく別の国に行くでしょう。ワインはビジネスではなく、情熱であり、ハートであり、文化です。日本の皆様はワインに対して非常に勉強熱心です。時にはモンフォンテ・ダルバのワイナリーにまで足を運んで下さる方もたくさんいらっしゃいます。
このようにワインの奥にある情熱や文化をきちんと理解して下さる日本の方々に、我々のワインを飲んでいただきたいのです。家族経営の小さなワイナリーだからこそ、より強くそう思うのかもしれません。我々コンテルノ・ファンティーノのワインを是非、お楽しみください。

コンテルノ・ファンティーノ インタビュー

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