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ボージョレ・ヌーヴォ
現地レポート

2023 ボージョレ・ヌーヴォ現地レポート7月号

7月は熱く平年並みの湿度で、よく晴れました。7月11日にはスーパーセル(非常に激しい嵐)が登場し、ボージョレ全体に雹の嵐をもたらしました。
幸い、地区で確立された対策(ヨウ化銀の人工降雨)がうまく機能し、ブドウ畑における雹の影響と損害を軽減させることができました。
一方で50mmの降雨はとても有益で、ブドウの木が2022年に経験した「水分ストレス」に苦しまないことを意味します。

今年は気象条件により、べと病が早く到来しました。最初の斑点は5月10日頃に現れ、葉への重大な攻撃と房にも時折見られ、繁殖していきました。しかし、私たちのドメーヌや地区の状況は、世界的にみられるものです。これらの条件は、うどんこ病も発生させますが、幸いなことに数房に限られていて、品質の損害は見られません。それ以外の衛生条件は完璧です。

収穫は、8月下旬から9月上旬には始まると見られ、非常に良い可能性を秘めています。ブドウは、美しく肉質でコンパクトです。これはヴェレゾンの始まり、すなわちガメイの実が、緑から真っ赤に変わるステージです。この外観の変化は、急激な糖の蓄積に一致します。果実の濃い赤色は、果皮のアントシアニンの合成によるものです。

ワイナリーの改修工事は終わりに近づいています。現在、醸造庫は振動するコンピュータ化された受入れ機械や、自動で温度管理されるステンレススチールの醸造庫の設備が整っています。この新しい設備は、アンリ・フェッシが生産するガメイのワインの本質的な品質を完璧にします。