「シードル」は、りんごからつくったスパークリングワイン。語源は、「果実を醗酵させてできた酒」を意味するラテン語「シセラ(Cicera)」です。
ぶどうのワインと同じくらい古い歴史があります。11世紀になって、フランスのノルマンディ地方に定着し、その後イギリス、ロシアなどのヨーロッパ各地、オーストラリア、カナダでも愛飲されるようになりました。
生産が盛んな国はイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、スイスなどです。
各国でも、それぞれの呼称があります。
- フランス語 ― シードル(Cidre)
- 英語 ― サイダー(Cider)
- ドイツ語 ― アプフェルヴァイン(Apfelwein)
- スペイン語 ― シドラ(Sidra)
- イタリア語 ― シドレ(Sidre)
フランス語で、蒸溜酒を「オー・ド・ヴィ」(Eau-de-Vie)=「生命の水」といいます。「オー・ド・ヴィ・ド・シードル(Eau de Vie de Cidre)は、りんごを醗酵させてつくったシードルを、さらに蒸溜したお酒、つまりアップルブランデーのことを指します。フランスのカルヴァドスが有名です。