代表的な製造方法をご紹介します。
・セニエ法:
赤ワイン用の黒ぶどうを使います。赤ワイン製造と同じく、ぶどうをつぶしてタンクに入れ、短期間静置した後果汁を抜き取り、淡く色付いた果汁を発酵させます。赤ワインと同じく果皮とともに発酵を行い、ある程度色がついた段階で果皮を取り除き、果汁だけで発酵を継続する場合もあります。
・直接圧搾法:
赤ワイン用の黒ぶどうを使います。白ワイン製法と同じく、ぶどうをつぶして直ぐに搾汁し、果汁だけで発酵を行います。搾汁工程中に果皮からアントシアニン(赤ワインの色素)が果汁中に若干移行するので、ロゼ色がつきます。
・混醸法:
発酵前の黒ぶどうと白ぶどうを一定の割合で混ぜて発酵を行う方法です。
ヨーロッパでは、赤ワインと白ワインを混ぜてロゼワインを造ることは禁じられていますが、シャンパンおよびスパークリングワインでは、赤ワインと白ワインを別々に造り、後に両者をブレンドする方法もあります。