アルミは鉄に比べて、軽く・冷えやすく・さびにくいという特性がありますが、やわらかいので外から力が加わると凹みやすいという欠点もあります。炭酸ガスが入っていたり窒素充填されている場合、缶の中に圧力がかかっているのでアルミでも凹みにくいのでアルミ缶を使っています。
炭酸飲料以外のものは、中の圧力がかからず凹みやすいので硬く耐圧性がある鉄を使います。特にコーヒー・紅茶飲料のように熱をかけて殺菌(加熱殺菌)するものは、温度が下がって中味が収縮した時にアルミでは強度がもたずに凹んでしまうため、スチール缶を使います。現在では、アルミ缶に窒素充填を行なう(窒素ガスを入れて缶内に圧力をかける)技術が開発されたので、炭酸飲料以外にも、ジュース、ウーロン茶、麦茶、ワイン、日本酒用などにもアルミ缶の用途は拡がっています。