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研究レポート
〜お隣の国、韓国と「しあわせ意識」を比較すると、
日本人の「しあわせ感」が浮かんできます。〜
しあわせ研究「しあわせ意識日韓比較調査」
迷走する現代の「しあわせ」のありかたを様々な角度から追求し、「しあわせ回路」の発見と、これからの社会に求められる新しい「しあわせ観」を探そうとしたものです。お隣の国、韓国と「しあわせ意識」を比較することで、日本人の「しあわせ観」が浮かんできます。
調査概要
調査対象:日本・韓国に在住する13〜69歳の男女 (有効回答)合計3000人
調査方法:訪問調査
調査期間:2001年10月18日〜11月17日
幸せ意識日韓比較調査
 ◆しあわせの日韓
共通イメージ → 
「健康」「家族」「愛情」
 ◆しあわせに結びつく
異なる視点 →
 日本人→「地球環境」「世界平和」、安定志向
 韓国人→「希望」「周囲の人の幸せ」、上昇志向 
 「幸せに必要不可欠なもの」として多くの人があげたのは、日本人、韓国人とも「家族の身体的な健康」「自分の身体的な健康」「家族との愛情」「家族の精神的な安定」で、幸せに対する基本イメージは共通でした。
 日本人が韓国人よりも強く意識しているのは、「地球環境の保全」(日本人:57.2%、韓国人:41.5%)、「世界平和の実現と維持」(日本人:56.5%、韓国人:35.0%)で、韓国人より日本人の方が約20ポイントも高く、日本人は地球環境や世界平和を幸せに結びつけてとらえていることが伺えました。
 その一方で、韓国人が日本人より「幸せに必要不可欠なもの」としてとらえている点は、「自分への自信や誇り」(日本人:45.4%、韓国人:73.8%)、「明確な人生目標」(日本人:30.8%、韓国人:63.8%)であり、自分自身を信じて未来を見据えて生きることが幸せに結びつくという考えが、日本人よりも韓国人の方が強いことを伺わせました。
 また、「共感できる意見」として「苦労は進んで引き受けた方がいい」をあげたのは、日本人:26.9%に対し韓国人:41.0%で、この点からも韓国人の前向きな姿勢が伺えました。
 「非常に幸せを感じること」は、日本人、韓国人ともに「日々、健康な状態で過ごせていること」(日本人:36.5%、韓国人:35.2%)が最も多く、この点も基本は共通でした。
 その一方で、「自分が良いと思う道を進んでいる」を「非常に幸せを感じる」としたのは日本人:21.1%に対し韓国人:32.0%、「自分を犠牲にしてでも尽くしたいと思う相手がいる」は、日本人:13.5%に対し韓国人:28.0%、「自分以外の人が喜び、幸せそうにしているのを見た」は、日本人:9.5%に対し韓国人:20.9%との回答が得られており、"自分を信じること"や"ひとに対する思いやり"が日本人よりも韓国人の方に強くあるという結果が出ています。
 一方、「生活に満足している」人は、日本人:62.2%に対し、韓国人は49.8%で、日本人は韓国人より12.4ポイント高い結果が出ました。
 また、日本人が「幸せをイメージする国」の1位は、「日本」(37.7%)で、日本人の多くが現状を幸せであると認識していることがわかりました。
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