アサヒビール株式会社
キャドバリーグループの所有するオーストラリア飲料事業の買収に関するお知らせ
当社は、キャドバリーグループ(イギリス ロンドン、CEO トッド・スティッツァー)が所有するオーストラリアに おける飲料事業(以下、「シュウェップス・オーストラリア」という。)を買収することにつきキャドバリーグループ と基本契約を締結いたしましたので、お知らせします。
1. シュウェップス・オーストラリアの買収
当社は、シュウェップス・オーストラリアを、2009 年上半期を目処に買収し、当社の100%連結子会社とする
予定です。キャドバリーグループとの基本契約に基づき、ザ コカ・コーラ カンパニーが有するキャドバリー
グループのオーストラリア飲料事業に関する交渉権が2009 年3 月に消滅した後、シュウェップス・
オーストラリアの買収に関する最終契約を締結します。最終契約に基づき、キャドバリーグループによる
オーストラリア飲料事業と菓子事業との分離手続の完了及びオーストラリア外国投資規制委員会の承認の
取得等を条件として、当社はシュウェップス・オーストラリアを2009 年4 月末頃までを目処として買収する予定
です。尚、本件取引における買収価格総額は、約1,185 百万オーストラリアドル(約735 億円※)から現預金
および有利子負債等を調整した金額となる予定です。
※ 1 オーストラリアドル=62 円
2. シュウェップス・オーストラリアの買収の理由
アサヒビールグループは、『食と健康』を事業ドメインとして、アジア地域を中心に事業領域の拡大を図り、
お客様にとって魅力ある新たな価値創造を提案し続けるとともに、より一層の安全安心で高品質な商品提供
を実現するバリューチェーンの構築を推進しています。こうした活動を実現すべく、既存グループ会社の成長
に加え、事業投資による新たな事業基盤とのシナジーを追求し、グループの成長軌道の確立を目指して
います。
グループ事業の柱の一つである飲料事業においては、アサヒ飲料株式会社を中核とした国内市場に
おける事業基盤の拡大を図るとともに、韓国のヘテ飲料の経営強化に取り組んでおります。また、中国の
康師傅飲品控股有限公司の飛躍的成長によるアジア地域における飲料事業基盤の拡大を図るとともに、
今後の成長基盤獲得のために、有望市場の発掘を含めた新たな事業投資についても検討を進めて
きました。
今回、シュウェップス・オーストラリアを買収することにより、アジア地域だけでなくオセアニア地域での
事業基盤を獲得することとなります。これにより海外飲料事業の基盤強化を図るとともに、グループシナジー
の実現により、アサヒビールグループのさらなる成長加速を実現していく方針です。
3. 資金調達
本件のための資金は、当社が保有する手元資金および外部借入を充当する予定です。
4. 業績への影響
本件は2009 年上半期の取引完了を目指しているため、当社の今期(2008 年12 月期)の業績(連結、単体)
に与える影響はありません。
5. シュウェップス・オーストラリアについて
シュウェップス・オーストラリアはオーストラリア市場において市場シェア第2 位の地位にあり、炭酸飲料、
スポーツ飲料、ミネラルウォーター等で高い市場シェアを有しています。従前はキャドバリーグループの
菓子事業と飲料事業が一体として経営がなされてきましたが、現在分離手続を進めています。
シュウェップス・オーストラリアは自社ブランド製品とライセンス製品の製造販売を行っています。自社
ブランド製品ではSchweppes、Cottee’s、Solo、Spring Valley 等、ライセンス製品ではPepsi、Sunkist、
Gatorade 等を主力ブランドとして製品展開を行っています。
シュウェップス・オーストラリアを分離承継する買収対象会社の所在地はオーストラリア ヴィクトリア州
メルボルン市に置かれる予定であり、従業員数は 1,500 名程度となる予定です。
買収対象会社の詳細については本日時点で確定していない為、確定後追加開示として適宜お知らせ
します。
(参考)最近事業年度におけるシュウェップス・オーストラリアの業績動向
(単位:百万オーストラリアドル) |
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除いた金額であり、終了 する予定の供給契約等に基づく事業を含めた金額は
以下の通りとなります。
(単位:百万オーストラリアドル) |
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以 上 |