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NEWS FLASH【BOLS BATW、新井氏インタビュー】

今年も日本人が出場!「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」 アジア大陸代表、新井洋史氏インタビュー。

2011年2月28日(月)、オランダのアムステルダムで、ボルス主催のカクテルコンペティション「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」のファイナルが開催されます。この「グローバル・シェイク・オフ(本選)」のアジア大陸代表として、「BAR猫又屋」のマスターバーテンダー、新井洋史氏が選出されました。大会を目前に控え、新井氏に「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」への抱負を語っていただきました。

Q    今回「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」の予選に参加したきっかけは何ですか?

A    実は前回も応募したのですが、残念ながら予選を通過できませんでした。このサイトのレポートで、昨年ファイナルに出場された野勝矢さんの活躍ぶりを拝見して「今年こそは出場したい」と思い応募しました。

2007年にシンガポールで開催されたアジア・パシフィック・カクテル・コンペティションに出場させていただいたことがあります。その時は1ポイント差で表彰台を逃してしまいましたが、技術的にも味わい的にも十分に渡り合える手応えを感じ、もう一度世界大会へのチャンスが欲しいと思っていました。

コンペティション自体の数が減っているなか、「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」は世界で勝負できる貴重な大会です。今回はファイナルに出場できて光栄に思っています。

Q    日本の大会と海外の大会の違いは?

A    私自身、一度しか経験がないのですが、シンガポールでの世界大会は、日本でいうコンペティションというより、お祭りやパーティーのような雰囲気でしたね。想像以上に楽しむことができ、また日本では味わえないような経験ができたので、今回の「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」でもいろいろと勉強してきたいと思います。

Q    よく海外の大会は、味わいのインパクトが強い方がいいといわれていますが……。

A    確かに以前はそういう傾向があったと聞いています。しかし、審査員の方々は味覚のプロフェッショナルです。みなさんトップレベルの感覚をお持ちだと思いますので、日本の大会同様、自分の味で勝負していきたいと思います。

Q    具体的にはどのようなカクテルですか?

A    日本発という意味で「和」を意識しました。はじめから「和」を意識していたわけではないのですが、つくっては壊し、壊してはつくりという作業をしているうちに、「和」というコンセプトにたどり着いた感じです。

味わいとしては、梅酒や煎茶にくず粉でとろみをつけ、柚子で香り付けしたホットカクテルです。茶器や土瓶を使い固形燃料で熱しながらつくるので、視覚的にも楽しんでいただけると思います。

世界大会に出品するカクテルですので、非常にコンセプチュアルです。世界の方々に日本の文化の素晴らしさ、日本にしかない独特の材料、それらとボルスの融合した世界観を伝えたいと考えています。

Q    パフォーマンスも何か考えていますか?

A    まずはパフォーマンスよりも英語できちんとコンセプトを伝えること、それができたら何か特別なパフォーマンスをするかもしれませんが、あくまで主役は私ではなくカクテルだと思っていますので、カクテルが際立つような演技をしていきたいと思っています。

Q    英語でのパフォーマンスということで、この大会に参加することを戸惑う日本の方が多いのですが……。

A    言葉の違いに対する苦手意識のために、世界大会参加のチャンスを逃すのは大変残念なことだと思います。文法も大事だとは思いますが、何より「伝えたい」と思う気持ちが重要だと思っています。私も英語が得意ではありませんが、臆することなく積極的に挑戦してきたいと思います。

Q    最後にファイナルに向けての抱負をお聞かせください。

A    まずは、優勝にこだわって勝負していきたいと思います。

同時に、アムステルダムまで招待していただいたので、海外のバー文化やトレンドも吸収してきたいと思います。そして世界各国から参加するバーテンダーとも交流したいですね。様々な意味で「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」は貴重な大会です。そこに参加させていただけることに感謝しつつ、精一杯戦ってきたいと思います。

「BAR猫又屋」のマスターバーテンダー、新井洋史氏

Liquor World Nextでは、「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」ファイナルの模様を、現地オランダ・アムステルダムで取材予定。新井氏の活躍も含めて、現地からのレポートをご期待ください。

月光(げっこう) moonlight

カクテル名 月光(げっこう) moonlight

RECIPE

お湯/50ml
くず粉/10ml
茎茶/5ml
スライスした日本産ショウガ/1片
を茶器にいれ、茶筅で混ぜ合わせる。
土瓶に移し、火にかける。
ボルスアマレット/20ml
ボルスジュネーバ(日本未発売)/20ml
自家製梅酒/10ml
を加え、沸騰直前に器へ注ぐ。
柚子ピールを飾り、梅酒の梅を添える。

新井洋史氏

PROFILE 新井洋史 Hirohito Arai

父親がバーテンダーだった影響から幼少の頃よりバーテンダーを志す。現在は「BAR猫又屋」のマスターバーテンダーとして働く一方、結婚式場やカフェなどのプロデュースを手掛ける。2007年度アジア・パシフィック・カクテル・コンペティション(他国)のクラシック部門ファイナリスト。

BAR猫又屋

BAR猫又屋

栃木県足利市家富町2222-2
0284-43-2678

新井洋史氏

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