ハピブログ ちょっと寄り道|ハピ研メンバーがみつけたちょっとした発見や出来事を紹介!

☆釜ヶ崎オ!ペラ

先日の日曜日、5時起きをし新幹線に乗り、大阪は西成区に行ってきました。

目的は、これ!

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「釜ヶ崎芸術大学」による「釜ヶ崎オ!ペラ」に参加をするためです。

釜ヶ崎は大阪市西成区にある、東京の山谷、横浜の寿町と並ぶ、日本三大ドヤ街の一つ。
高度成長期に日雇い労働者が集まる所として作られた場所ですが、90年代以降は、経済的な不況や建築現場の減少、そして労働者の高齢化が進み、仕事にあぶれる人が増え、孤独死や街の治安の悪化など課題が多くあります。

そんな場所で人々の集まる場(カフェ)を提供し、また、詩や書、合唱やダンス、など表現活動を通じて、ドヤ街にいる労働者たちとつながりを作るNPO法人「こえとことばとこころの部屋」通称ココルームが活動をしています。

そのココルームを母体とした活動に「釜ヶ崎芸術大学」というのがあるのですが、
「釜ヶ崎オ!ペラ」は、朝10時から夕方18時まで、その「釜ヶ崎芸術大学」の書道部や美術部の作品で飾り付けられた公民館のホールで、合唱部による歌やダンス、そして詩の朗読などが繰り広げられる"総合芸術祭"のような感じで開催されました。

10時、ココルームの代表である詩人上田假奈代さんによる開会の言葉とともに、まずは参加者も一緒に準備体操。

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その後、色とりどりの舞台衣装をまとったドヤ街の「おじちゃん」たちが、音楽家野村誠さんと一緒に作った歌を歌い踊ったり、地元中学生によるダンスがあったり(振付家は南流石さん)、はたまた天文学者による宇宙の話とガムラン演奏のコラボがあったり、哲学サロンがあったり。

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ゲストとしてイギリスからホームレスにミュージカルを指導して成功している「ストリートワイズオペラ」のマットさんとテノール歌手のロバートさんも来られていて、その活動のお話を聴いたり。

それはそれは本当にめくるめく楽しい8時間でした。

そしてなにより印象的だったのは「おじちゃん」達がみんな活き活きしていたこと。


歌の歌詞や踊りの振り付け、また展示されている書の内容も、どれもこれもクスっと笑えるようなものばかり。

この背景にはこの街に、「ココルーム」という誰でも受け入れるゆるやかな空間があって、そしてそこにいる若いスタッフや、また集ってくるアーティストたちが、丁寧に長い時間をかけてこの街のさまざまな人や課題に向き合ってきていることがあるからだと思うのですが、

人間の心の中にある笑いやユーモアといた部分を掬い上げ、ここまで開放的に、そして自由な表現に結び付けているこの「釜ヶ崎芸術大学」という活動はすごい力を持っているな、と思いました。

不況、高齢化、孤独、不安、、、表面的には深刻な社会課題が凝縮しているような釜ヶ崎ですが、でもその先に、ちょっと新しい未来のありようや関わり合いが見えたような気がしました。

(ハナコ)


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