春は食べ物から
今年は雪が多くて冬の寒さが一段と厳しいように感じますが、今日の東京はコートなしで歩ける暖かさ。立春から一ヶ月経ってやっと春らしい日になりました。今は二十四節気でいう「啓蟄」。地面が温まって冬眠をしていた虫が穴から出てくる時期だそうです。
そう思って街に出てみたら、昨年、ハピ研の近所にオープンしたアップルパイ屋さんの前には順番待ちで大勢のお客さんがに笑顔で並んでいるし、道行く人の表情も柔らかくゆるゆるとウィンドショッピングを楽しんでいるようだし、虫と同じく暖かくなれば人間もウキウキ気分で内から外へ出てくるんだなと感じます。
食べ物は今月に入ってすっかり "春物" ばかりです。アップルパイ屋さんでは先週のまだ寒い日に限定のラズベリーとホワイトチョコのアップルパイを食べてきました。温められたパイからは、間に入ったラズベリーとホワイトチョコが溶けて混ざり合い濃いピンクのクリームのようになってとろっと流れ出していますが、一口食べると甘酸っぱさがふわっと広がりました。家で食べる漬物もちょっと春っぽく、桜の葉と花の塩漬けが入っている千枚漬け。生協で買いましたが、桜の塩漬けの塩気がアクセントになって日本酒やシードルが飲みたくなる味でした。どちらも少しピンク色が入るだけで、ほんわかした雰囲気になりました。
三寒四温でこの先も寒くなったり暖かくなったりを繰り返しながらポカポカ陽気になっていくのでしょうが、食べ物だけは早々に春真っ盛りです。
(ぶらりあん)
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