節電。そこからもう一歩。
この夏、グリーン電力を購入しました。
「グリーン電力?」ですよね。グリーン電力とは、風力や太陽光、バイオマス、小規模水力などの自然エネルギーや再生可能エネルギーによって発電された電力のこと。それを証券化して取引可能な形にしたのがグリーン電力制度で、グリーン電力を購入するとグリーン電力証書が発行されます。
8年前に環境問題が専門のスウェーデンの方を取材したときグリーン電力の存在を知りましたが、仕組みがイマイチわからず購入できませんでした。仕組みといっても電力の送電も電力会社への支払いも変わりませんが、グリーン電力証書を買うと「環境価値」を買ったことになります。支払われた費用が証書発行元の発電所に還元され、発電所の維持・拡大・新設などに活用されるわけです。もともと法人向けでしたが、最近、個人向けの小口のものもできて買いやすくなりました。
個人的に節電はそこそこしました。そして、原発はない方が良いです。ただ、毎週、原発反対デモが行われていますが、その前にできる行動があるんじゃないかと。原発の代わりになる発電を積極的に支援して伸ばせるんじゃないかと思いました。「節電はそこそこ」と言った理由は、完璧に電気を使わない生活が今の自分にはできそうにないからです。電気製品を動かすだけでなく、あらゆるモノ(食品も衣服も生活用品も)が電気ナシでは作れない。それなのに原発反対を唱えることだけでは納得できない・・・という気持ちをこの購入が少し解消してくれました。
わが家の電気使用量は少ないですが年間の使用量に合わせた量を申し込み、約1週間後に説明書や証書をWEB上で確認するためのIDと一緒に写真のようなカードやシールの入った封書が届きました。この仕組みを宣伝するためのグッズみたいです。今日でこの夏の節電要請を解除されるところが多いようですが、引き続きの節電や自家発電に加え、このような環境価値の購入も明るい未来のための選択肢として広まればいいと思います。
(ぶらりあん)
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