地球1個分の暮らしの形
世界の人たちが日本人と同じ生活をするなら、地球が2.4個必要。
アメリカ人と同じ生活なら、5.6個必要。
と言われていることを、この本から知ってびっくりしました。
で、この本が面白いのは、1つの地球という前提でライフスタイルを考え、企業はモノ作りやサービスを開発しよう!ということなんです。
その手法はというと・・・(書籍からの抜粋です)
①2030年を想像してみる。
例えば・・・人口が10%減り、電気・ガス代が2倍、資源の価格が2倍になり、水の価格が2倍になり、現在輸入している食品の価格が高騰し、時々しか購入できなくなり、ガソリンの価格が3倍になり、Co2排出量を現在の半分にしなければならなくなり、給料が下がった社会・・・。
②環境制約条件のもと、自分で考えられる社会状況を描く。
例えば・・・
・ガソリンが3倍に高騰→自動車を使う人が減り、道路が空いてくる、車線が余ってくる。
・電気代高価→冷蔵庫に保存することが経済的不利になり、冷蔵庫を使わない干物を食べる人が増える。→家の中は食料のにおいが増し、充満するかも。
③2030年にいる自分からみて、現在のままでは大変なことになってしまうと思う問題を見つけ出す。
④そして、その問題点を新しい暮らしの形にしていく
例えば・・・
全国の街道が、東海道53次をお手本に
-車が少なくなり、全国をくまなく「歩く旅」が流行。ゆっくり時間をかけて歩くことを楽しむ人が増えました。宿場町が再生。宿では地酒や地魚、伝統野菜が振舞われます。電信柱と鉄塔を地下に埋めることで、街道の風景も空が広く、美しいものに変わりました。
他にも、「人々は庭で暮らす」「公園のテーマパーク化」「お年寄りの保育園」など、なるほど~と思うものが紹介されています。
20年後の社会を考えた企業のモノ作りやサービスの開発の参考にもなりますが、個人の生き方、生活の仕方の考えにも使えると思う、一読の価値ある本のご紹介です。
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