台所育児
昨日に続き、坂本廣子さんの本。
「台所育児 一歳から包丁を」
坂本さんが、お子さん達に実践してきた「食育」を本にまとめられたもの。昨今は、「食育」ということばがよく出てきますが、この本は1990年に初刷、この時代ですでに食育について書かれているってすごい!しかも、2010年43刷・・・ずーーっと、読まれ続けられている育児本だということですね。
はじめに、書かれている言葉
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いまどきの子ども、なんだか変?こんぶもいりこもわからない、トリ肌チキン、ギョロ目の魚は気持ちわるいと食べられない。卵は割れない、はし使いもへた。野菜ギライの海藻ニガテ、スナック菓子は大好きで、口達者の手不精がいっぱい。お母さんがどんなに疲れていても「早くごはん作ってよ」。そして、食べ残しても「もったいない」がわからない。うーん、これではいけない!
(中略)
親が必死になって口でいうより、台所で食べ物と面と向き合う経験を子どもがすることで自然に理解してくれると気がつきました。「生きることは食べること」。生きる力は理屈じゃない。経験から得る自信がずいぶんと力をつけてくれています。一見、関係ないような将来の自立につながってくるのです。
(中略)
だまされたと思って、一歳から包丁を持たせてみませんか。
きっとわが子の持つ力にびっくりされることでしょう。
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坂本さんが、お子さんに行ったことや幼稚園児向けのお料理教室を開いた経験から、どのような注意点をすれば、安全に楽しみながら、食育できるかが書かれています。
この本を読み、刺激を受けた私。いつもキッチンでギャーギャー言っている1歳5ヶ月児に、たまねぎを渡したところ、不思議そうに眺め、静かに皮を剥き始めました(驚)
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