マイウィスキー塾
ニッカ宮城峡(仙台工場)の同僚の個人ブログが面白かったので頂きました!以下、原文のまま。
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5日、6日の2日間にかけて、今年最後の「マイウイスキー塾」が開催されました。「マイウイスキー塾」とは、応募者の中から抽選で選ばれた方が、一般見学では見れない工場の内部や工程を見学出来たり、自分好みのオリジナルブレンドウイスキーをつくったりと、ウイスキーの真髄を体験出来る有料のイベントです。当工場では9年間続いているイベントで、今年は10回開催されました。ここ最近のウイスキーブームもあってか、毎回数多くのお客様からご応募頂いている人気のイベントで、当選倍率は、かなりのもの。今回、私も主催者として「マイウイスキー塾」に参加させて頂きました。
今回は、昔からのウイスキーファンの方、最近ウイスキーの美味しさに目覚めた方、新婚の記念にという方など約20名の方に、ご参加頂きました。
まずは工場周辺の案内からスタート。美味しいウイスキーは、美味しい水から生まれます。創業者が惚れ込んだという澄んだ川が工場の隣に流れています。当工場で造られるウイスキーの原酒は、この川の伏流水を使用しています。
その後、参加者は工場の内部に入り、製造工程を見学。製造途中の段階のウイスキーも試飲出来ます。
次に貯蔵庫を見学。製造されたウイスキーが、ここで何年も熟成されていきます。画像でも分かると思いますが、暗闇の倉庫の窓から光が差し込み、本当に幻想的な光景です。何年も熟成されると、水分とアルコールが蒸発し、樽の原酒が目減りするのですが、これを「天使の分け前」と言います。この貯蔵庫の光景を見ると本当に天使がいそうな気がします。この光景を見た瞬間、皆さんから歓声があがりました。
一通り工場見学をした後に、館内に戻りマイブレンドウイスキー造りの開始です。それぞれ特徴のあるモルトウイスキーを5種類並べ、自分好みにブレンドしていきます。
ウッディタイプ、フルーティータイプなどがあり、それぞれを試飲していきます。同じウイスキーでも香りや味が違うんです。
試飲してみた結果、私はスイートタイプが好みだという事が分かりましたので、それを多めにし、少し重さを感じたソルティタイプを少量ブレンドしてみました。
5種類あるモルトウイスキーの量を調整し、自分だけのオリジナルブレンドが出来上がり!
マイブレンドが終了した後、工場近くの旅館にて懇親会。普段は飲めない高級なウイスキーと旅館の美味しい料理が登場。高級なウイスキーは、なめらかで飲みやすいです。参加者の皆さんも各種飲み比べて違いを実感されていました。マイブレンドをした後だけに、ウイスキーの奥深さを実感です。皆さん、それぞれウイスキーへの想いなどを語って頂き、1日目が終了しました。
2日目は、樽造りの見学からスタート。
下の画像スゴイ火ですよね!樽の内面焼きの画像です。樽の内面の焼き具合で原酒の味が変化しますので大切な作業です。
樽を持ち上げています。
約100kgある樽を持ち上げるのは大変ですが、うまく樽を前後に揺らして、反動で持ち上げるのがコツとの事。
樽に詰める原酒です。これを10年間熟成させます。今は、まだ透明ですね。
皆さん、樽に思い思いのメッセージを書き込んでいます。
樽に原酒が注がれます。10年後どんな味になるのか楽しみ。
原酒を詰めた後、貯蔵庫へ樽を転がしていきます。ペアで転がしていきますが、二人の呼吸が合わないと真っ直ぐ行かないので意外と難しいんです。
貯蔵庫に到着。10年後また会おう!
以上で、マイウイスキー塾の終了です。塾長より修了証が手渡されます。
修了証が手渡された後、皆で隠れ家的なレストランで昼食を食べ解散。ハーブの効いたお肉がスゴク美味しかった。
こんな感じで2日間のマイウイスキー塾が終了しました。受講者の方のアンケートを見たところ、「今回参加してよりウイスキーのファンになった、また参加したい」と書いて下さる方が多くいらっしゃいました。主催者としては、この上ない喜びです。
「いま高校生の息子と10年後このウイスキーを飲みたい」「結婚10周年の記念に二人で」「10年後も元気な父と一緒にウイスキーを飲みたい」。皆さんの想いを込めて樽詰したウイスキーは10年間の貯蔵の後、参加者の手元に届けられます。
今年は全日程が終了しましたが、来年も開催される予定です。来年もまた多くの方に参加して頂き、ウイスキーの美味しさ、奥深さを知って頂きたいと思っています。
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