新しいルート発見
このところ東京では連日30度を超える真夏日が続いておりますが、皆さんは夏バテもせず、元気でお過ごしでしょうか。単発的な雨が時折降ったりするため、東京では梅雨明け宣言がまだ出ておりませんが、ビール会社にとってはたいへんありがたい天気が続いております。
しかし、暑くなると余計に毎朝の通勤ラッシュが、うっとうしく感じてしまいます。毎朝渋谷までの約1時間を何とか快適に通勤できたらと思っていたところ、面白いルートを発見することができました。それは、最近開業した副都心線を利用することです。副都心線は、今年の6月14日に開業し、東京の池袋、新宿、渋谷の三大副都心を縦断して走る地下鉄で、将来的には渋谷駅から東急東横線と相互直通運転を行なう予定だそうです。
いつもは、西武新宿線で東村山駅から高田馬場駅までの約40分間満員電車に揺られ、JR高田馬場駅から渋谷駅までここもまた満員状態の山手線で通っていますが、少し遠回りをして東村山の隣駅である所沢経由だと、西武池袋線が副都心線と乗り入れているため、渋谷まで直行できるのです。東村山より一駅遠い所沢からだと、ひょっとすると渋谷まで座っていけるのではといった淡い期待も胸に秘めつつ試みてみました。
普段より少し早めに家を出て、東村山駅では普段乗車するホームと反対のホームに行き、下り電車に乗り一駅先の所沢駅に到着。朝7時14分発渋谷行きに乗車するために、ホームを移動し電車を待ちます。程なく待つと西武線でよく見る黄色いデザインとは違う、地下鉄対応車両の電車が入線してきました。
しかし、既に車内は満席で淡い期待はもろくも崩れてしまいました。ここから渋谷まで約1時間通勤ラッシュかと思うと急に心が暗くなり、肩にかかったかばんの重さがズシリと感じてきました。ところがこの電車は練馬駅までの西武池袋線区間では快速なので、所沢駅からひばりヶ丘駅までは各駅を停車します。その間、思いの外降りられる方が多く二駅目の清瀬駅で目の前の座席が空き、無事座ることができました。その後も思ったほど混むこともなく、練馬駅からは西武池袋駅に向かう方が乗り換えられるため、朝にしては珍しいほどの空いている電車を体験することになりました。そしてゆったり座りながら渋谷駅に到着したのが8時6分。ほぼ時間通りです。
現在副都心線は、開業したばかりということやお客様の定期券の買い替え時期等の関係もあって、まだ利用されるお客様が少ないのであろうと思いますが、私としてはこの夏、快適な朝の通勤を味わえそうです。難点と言えば、所沢駅からの直通線が少ないことと、渋谷駅が地下深い場所のため地上に出るまでの時間が少しかかり、その分アクセスが若干不便なことぐらいです。これからやってくる本格的な夏に向かって、ビールを飲みすぎた翌朝には欠かせないルートになりそうです。
(所長)
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