所沢航空記念公園
最近、我が家では週末になると車で15分ほどのところにある所沢航空記念公園へ出掛けます。ここは野球場をはじめ運動施設やイベントゾーンがあり、なかなかの人気スポットと言えます。しかし、私達の目的は違うところにあります。「ドッグラン」という施設を利用しに行くのです。
そこは家庭で飼っている犬が、他の犬と一緒になってリードなしで自由に走り回れる空間です。我が家でも昨年から小型犬を飼い始めたのですが、散歩で外出する以外ほとんど家の中で過ごしているため、家族以外の人や他の犬との触れ合いはほとんどありません。そのためか、人や他の犬に対してかなりの警戒心を持っているようです。そこで、この施設を通じて、愛犬にもっと社交性を持ってもらおうと通い始めたのです。
「ドッグラン」は大型犬のコーナーと小型犬のコーナーとがあり、我が家のチワワは当然小型犬のコーナーですが、そこでも小さい部類になります。思った通り、初めて来た時は、他の犬を怖がり尻尾も垂れ下がり、ベンチの下や飼い主の足元から離れず、他の犬が近づくと逃げたり、逃げ場を失うとその場で固まってしまいます。他の飼い主さんが近づいて来ても決してなついていかず、かなりの人見知りであると思いました。それが2回3回と重ねるうちに、徐々に慣れ始め他の犬と臭いを嗅ぎあったり、追いかけっこをしたり、尻尾もだんだん上向いてきています。しかし人に対しての警戒心はなかなか取れず、また自分よりも大きな犬に対しては、相変わらず尻尾を巻いてすぐに逃げ回ります。他の犬を見ていると、その性格の違いがよくわかります。無邪気で飛び回っている犬、のんびりとマイペースな犬、何かと因縁を付けたがる犬、知らない人にも愛嬌を振りまく犬と色々ありますが、我が家の犬のように怯えている犬にはなかなか遭遇しません。もう少し修行を積ませなければならないでしょうか。
こういう施設で大切なことは、飼い主は常に飼い犬の様子を確認していることです。特に糞の後始末は、他の人の迷惑にもなるのできちんとしなくてはなりません。ある犬が私の近くで糞をしていました。普通は飼い主がすぐに来て後始末をするのですが、誰も来る気配がありません。私も飼い主を確認できたら注意しようと思っていると、明らかに飼い主ではないジャージ姿の中年男性が後始末をしました。最初は施設の人かと思っていましたが、一般の飼い主の方で他のところでも糞の始末をされていないのを見つけると、黙って自分で後始末をしていました。この姿を見て、私自身注意することしか考えなかったことに恥ずかしさを覚えました。他人の犬の糞の後始末は、決して気持ちのいいものではありません。しかし、こういった不快に感じることを自ら進んで対処する人こそ本物の愛犬家と言えるのでしょう。そしてそういう方によって、誰もが気持ち良く楽しめる「ドッグラン」が支えられていると言えます。飼い主の方は、くれぐれも飼い犬の動きには気を配りましょう。
先週末の所沢航空記念公園は、桜の花も今や満開といったところでしょうか。犬の遊びの次は、家族で花見がてらの散歩をし、春の訪れを肌に感じながらひとときの休日を楽しんでまいりました。
(所長)
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