ムートン・ロスシルド ワインラベル原画展
「シャトー・ムートン・ロスシルド」ってご存知でしょうか。これはワインの名前で、フランスボルドーの5大シャトーの一つであり、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(第1特別級)に格付けされています。このワインの特徴は、卓越した品質のみならず、ラベルが毎年異なる画家によって描かれることでも知られています。
3月1日(土)から30日(日)まで、六本木ヒルズ森タワー52階にて「ムートン・ロスシルド ワインラベル原画展」が開催されております。この「シャトー・ムートン・ロスシルド」というワインは、当社の輸入ワインのサプライヤーであるバロン・フィリップ社が所有しております。また、私自身も以前ワインビジネスに携わったこともあったので、早速原画展を覗いてまいりました。
久しぶりに六本木ヒルズに訪れ、展望台に登るエレベーターであっという間に52階へ到着。そこには何と1945年以降毎年違った画家、彫刻家が描いたデザインのラベルが並んでいます。デザインも時代背景のわかる(1945年は戦争の勝利を表したもの等)ものもあり、まさにワインとアートの融合がなされています。デザインをされた方の名前を見ると、誰もが知っている有名人もいたり、フランス人だけではなく、アメリカ人やドイツ人、何と日本人もおられます。私のように絵心のない人間が見ても、次から次へと目が奪われます。
私自身、今から4年前の秋に仕事でバロン・フィリップ社に訪れたことがあります。当時は、「ムートン・カデ」という商品のリニューアルが重なり、大きなパーティーに招かれました。7〜8人の丸テーブルに日本人はなぜか私一人。他のテーブルには同行した日本人同士がいるのにどうして、と思いながらもそういう気持ちを主催者に説明できるほどの語学力もなく、仕方なく私だけが片言の英語を駆使し、約5時間そのテーブルで苦しんだ覚えがあります。しかし、酔いが進むに連れて度胸も据わり、身振り手振りで場を盛り上げ、人生何とかなるものだなぁーと後でつくづく思いました。後々確認して見ると、主催者側にはフランスでの私の態度や行動が堂々としていたように見えたようで、てっきり英語も堪能だと勘違いされていたようでした。そういった思い出もあり、この原画展に何か引きつけられるように来たのも何かの縁でしょうか。
皆様も、もしお近くでお時間がありましたら、是非足をお運びください。このワインとアートの融合は、きっと皆さんに心の安らぎとワインへの郷愁を与えてくれると思います。今夜は久々にワインで乾杯気分です。
(所長)
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