たそがれ動物園(?)。
晴天続きの3連休・・・だったのに、諸般の事情で室内にこもりっぱなしで、なんだか心身ともにイッパイイッパイな感じになってしまったので、最終日は思い切って電車に乗って出かけました。
向かったのは上野公園。
公園内の紅葉も少し進み、また美術館などではムンク展やらシャガール展など人気のある展覧会をやっていることもあり、大変な賑わいでした。12月2日までの『大徳川展』は「只今1時間30分待ち」とのこと。今回は迷わず上野動物園に突入(!)いたしました。
なんだか、これは私のココロのフィルターのせいなのか、動物達もたそがれているような・・・。
でもあちこちの檻の前で、実は子供達よりも食い入るように動物に見入る家族サービス中のお父さん達の姿、そして、
「いいな、ゴリラって・・・」
「あー、気持ちよさそうだなーペンギン」
「(背を向けたままのパンダに)笹だけ食ってればいいんか!?」
「よだれ垂らしてないか?あざらし。」
「どこの組織もボスはボスだなー」
などというボソボソという独り言をキャッチしてしまったことは白状しましょう。
そうですよね、今日は三連休の最終日ですものね。
できるならば、明日からはこのだらしなく客にお尻を向けたままのカンガルーになりたい!
私もそう思いましたよ、お父さん!
そんなわけで、穏やかな秋の陽射しの下、この愛想のカケラもない「たそがれ動物たち」に癒されてしまったのでした。
<ちなみに「大徳川展」について・・・>
こちらは会期があと1週間になってしまいましたが、チャンスがあればぜひ。
「大切なことは大事なものにある」
確か、この展覧会は、こんなキャッチコピーで電車の中吊りにも宣伝がされていたと思います。
この夏にとある席で水戸徳川家のご宗家のお話を聴くことがありました。その際に、「これら財宝を持っている徳川将軍家が偉いのではないのです。さかのぼれば、これらの宝を守りぬいた多くの人たちがいたこと、そして、今の時代まで宝の美しさを維持することができているのは日本の職人さん達の技術が優れていたことに他ならない、ということを、ぜひ想像しながら見てほしい。」と宗家はおっしゃいました。その宝の背景にある歴史や人々の想いを想像しながら観賞する。今年もいろんな方に出会い、いろいろなお話を聞いてきましたが、なかでもとても印象に残っているお話のひとつです。
「大切なことは大事なものにある」
とてもいいフレーズですね。
(ハナコ)
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