サラリーマンの街がおしゃれに変身?
朝晩が冷え込んでくる今日この頃ですが、街では早くも年末にかけての準備をしているところもあります。では、これは何でしょう。
少しわかりにくいかも知れませんが、新橋駅の待ち合わせ場所としても有名な「SL」です。もうリニューアルされて1年ほど経つそうですが、ライトアップされた「SL」を見ていると結構おしゃれないい感じです。
私が営業で新橋界隈を担当していた15年ほど前は、このSL広場の中央には噴水があり、時々この広場で縁台将棋が行なわれたり、数の子や古本の販売があったり、庶民的な行事がよく催されていました。現在も同様に催されていると聞いていますが、広場の片隅では、靴磨きのおじさんおばさんが忙しそうにサラリーマンの靴を丹念に磨く光景や夜になれば、ほろ酔いのサラリーマンにテレビ局の方がインタビューをされる光景、どれをとっても粋な街の香りが漂います。
またニュー新橋ビル、駅前第1ビルと懐かしいビルも健在で、特にニュー新橋ビルの理容店は、私自身15年前からずっとお世話になっております。飲食店もサラリーマン向けの店が数多く立ち並び、どこか昭和の香りがしています。その新橋が新たに成長しています。
街路樹に飾られたイルミネーション。15年前には間違いなくこんなおしゃれなものはなかったはずです。ライトアップされた「SL」との融合により、ここが本当に新橋?と戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか。先週末から点灯されたそうですが、これから年末にかけて彩られるのでしょう。これも汐留シオサイトのような高層ビルができた影響なのでしょうか。いつからこのイルミネーションが始まったかは存じませんが、街の雰囲気も都会的なカラーが強くなってきたような気がします。
新橋の新たな成長を喜ばしく思う一方、私の心の中の新橋が少し遠くに行ってしまったような寂しさも感じてしまいます。あのサラリーマンの故郷新橋、粋な街新橋は決してなくしてはならないと思いました。
(所長)
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