本社ビルでの会議の後に
普段は、南青山に勤務していますが、時々本社の会議で浅草の本社ビルに行くことがあります。南青山と浅草では、歩いている人、通る車、街の雰囲気どれを取っても対称的で、それぞれ特徴を持った味わいを感じてしまいます。
銀座線浅草駅から吾妻橋を渡る手前で、水上バスから降りてこられるたくさんの外国人の方々に遭遇。なぜかアジア系の方が多くおられました。アジアからのお客様の観光スポットとして、浅草は人気があるのでしょうか。と思いながら本社ビルへ。
本社での会議が終了し、ふと何気なく窓から外を眺めていると、何やら広い範囲で平地のようになっている場所を発見。浅草勤務の社員に聞くと、2011年に竣工予定である「新東京タワー」(仮称)の場所とのこと。600メートルを超える世界一の高さになると言われているタワーだ。着工は来年とのことですが現在どのような状態かまずは見ておこうと思い、早速南青山に戻る前に現場を確認しに行きました。場所は、東武伊勢崎線業平橋駅と都営浅草線押上駅の間で、北十間川に沿ったところにあります。東武橋を渡ると目の前のビルの奥に目的地があります。
ビルの壁面には、大きな垂れ幕で新タワーの告知があり、敷地を囲む塀にも竣工予定画が描かれてあり、現在下慣らし中なのでしょうか現場には大きなクレーンや警備の方がおられます。このだだっ広い平地が、2011年にはどう生まれ変わるのだろうか今から楽しみです。
新タワーの名称の公募は先週締め切られ、来年6月に決定するとのこと。弊社のビルの目の前に現れる巨大なタワーのイメージは、今のところ全く想像がつきませんが、この浅草、押上、業平橋地区に大きな新しい旋風を引き起こすことは間違いなさそうです。東京の新名所ができ、浅草にまた一つ新しい顔ができること、街がまた進化していくこと、今からわくわくしてきますね。
(所長)
たそがれ動物園(?)。
晴天続きの3連休・・・だったのに、諸般の事情で室内にこもりっぱなしで、なんだか心身ともにイッパイイッパイな感じになってしまったので、最終日は思い切って電車に乗って出かけました。
向かったのは上野公園。
公園内の紅葉も少し進み、また美術館などではムンク展やらシャガール展など人気のある展覧会をやっていることもあり、大変な賑わいでした。12月2日までの『大徳川展』は「只今1時間30分待ち」とのこと。今回は迷わず上野動物園に突入(!)いたしました。
なんだか、これは私のココロのフィルターのせいなのか、動物達もたそがれているような・・・。
でもあちこちの檻の前で、実は子供達よりも食い入るように動物に見入る家族サービス中のお父さん達の姿、そして、
「いいな、ゴリラって・・・」
「あー、気持ちよさそうだなーペンギン」
「(背を向けたままのパンダに)笹だけ食ってればいいんか!?」
「よだれ垂らしてないか?あざらし。」
「どこの組織もボスはボスだなー」
などというボソボソという独り言をキャッチしてしまったことは白状しましょう。
そうですよね、今日は三連休の最終日ですものね。
できるならば、明日からはこのだらしなく客にお尻を向けたままのカンガルーになりたい!
私もそう思いましたよ、お父さん!
そんなわけで、穏やかな秋の陽射しの下、この愛想のカケラもない「たそがれ動物たち」に癒されてしまったのでした。
<ちなみに「大徳川展」について・・・>
こちらは会期があと1週間になってしまいましたが、チャンスがあればぜひ。
「大切なことは大事なものにある」
確か、この展覧会は、こんなキャッチコピーで電車の中吊りにも宣伝がされていたと思います。
この夏にとある席で水戸徳川家のご宗家のお話を聴くことがありました。その際に、「これら財宝を持っている徳川将軍家が偉いのではないのです。さかのぼれば、これらの宝を守りぬいた多くの人たちがいたこと、そして、今の時代まで宝の美しさを維持することができているのは日本の職人さん達の技術が優れていたことに他ならない、ということを、ぜひ想像しながら見てほしい。」と宗家はおっしゃいました。その宝の背景にある歴史や人々の想いを想像しながら観賞する。今年もいろんな方に出会い、いろいろなお話を聞いてきましたが、なかでもとても印象に残っているお話のひとつです。
「大切なことは大事なものにある」
とてもいいフレーズですね。
(ハナコ)
渋谷から宮益坂を登って行くと
今週末、以前にこのブログでも紹介しましたが、中学校の同窓会があります。私の出身は渋谷区笹塚なので、笹塚中学の同窓会ですが、小学校、中学校と何かと渋谷に通っていた記憶があります。
自宅近くの中野通り沿いにあるバス停から渋谷行きのバスに乗り、NHK、渋谷公会堂、区役所、大盛堂書店、デパートに買物と親に連れられたり、友人と行ったり昔から自分のお気に入りの街でした。笹塚からですと、京王線で新宿の方が便利のようでしたが、新宿にはボーリング場やビリーヤード場、映画館といった遊びの場所といったイメージが強く、幼いながらもTPOをわきまえて、行く場所を決めていたような気がします。渋谷の街には私にとって遊びのイメージはなく、自分の幼少期の成長に大きく影響を与えた街といったところでしょうか。
その渋谷を経由して毎日通勤していますが、先日同じビルで働いているニッカ社の方から、会社から渋谷まで色んなルートで歩くと面白いよと言われました。けっこう距離はありますが、メタボ対策の一環としてたまには歩いてみようかと思い、時間のある時に歩いています。歩く時はたいてい日が暮れてからになるため、ついついネオン街の方向につられてしまいがちですが、本日は朝の顔を見てみました。
渋谷駅から宮益坂を登っていくと、左手に郵便局を発見。よく前を通っているのに、夜のネオンに目がくらんでか、今まで全く気が付きませんでした。宮益坂を登り終え、246号線沿いに歩いていくと意外に多いのがクリニック。そしてマッサージやエステ店がチラホラと。きっと体を張って頑張っている人が多いんだなー。
そして、左手に国連大学、右手には青山学院大学。ふと考えてみると、ここは学生街でもあるんだと気が付きました。しかし、学生街と言えば下宿用のアパート、雀荘、めしやが三種の神器と思っていましたが、ここにはどれも見当たりません。以前はどうだったか知りませんが、それが全く違和感を感じさせないのもこの街の特徴なのでしょうか。
ちょっと見ただけでも、渋谷の街には色んな顔があるんです。私自身、見ているようで何も見ていないんだと深く反省しました。今まで仕事柄、最短距離でスピード最優先を目指していましたが、ちょっとした余裕、寄り道も大事であることを改めて感じることができた朝でした。
(所長)
新しいドーナツ
有楽町、銀座周辺はこの秋、幾つかの商業施設がオープンし話題になっていましたが、先日初めて行き、以前から気になっていたものを購入することができました。その気になっていたものとは“焼きドーナツ”です。
それらのオープンと同時期にプランタン銀座もリニューアルオープンされ、地下に新しく焼きドーナツのお店が入りました。このお店のドーナツは油で揚げるのではなく、ひとつひとつ焼かれていて、全商品コラーゲン入り。「焼いていて、コラーゲン入り??」と想像もつかず、ずっと気になっていたのです。友人からは「行列だよ〜」と聞いていましたが、行って見るとやはり「約1時間待ち」とのこと。しかし、迷わず並んで買うことに・・・。
「食べるときはオーブンで1、2分焼いてから」とお店の方の紹介通りにトースターで焼いて食べてみましたが、その食感は、外はカリッとし、中はふんわりでした。味は、パンケーキのような感じで、また新しいドーナツです。種類もプレーン、ショコラなどのほか、焼き芋、大納言、ラムレーズンといったものまであり、私が行った時はちょうど商品が入れ替わる時期だったので半分の種類しかったのが残念だったのですが、通常は7、8種類あるようです。価格は少々高め?で、大きさは小ぶり。油で揚げずヘルシーなので、小腹がすいたときやおやつにピッタリだと思います。
約半年前、このブログに新宿のドーナツを2時間近く並んで購入したことを書きましたが、まだドーナツブームは続いているのでしょうか?その新宿のお店も近くの商業施設内にオープンしたのですが、そちらも相変わらず行列の様子。まだ一度しか食べていないのでまた買おうかと思っていましたが、今回は断念しました。「人が人を呼ぶ」と言いますが、このドーナツが日本にきて約1年。いまだに続く行列にそれだけではないと感じ、この行列はいつまで続くのだろう?と思いました。
(秘書)
この秋、映画館で音楽を聴く。
音楽に触れることが大好きです。一番好きなのはライブに行くことですが、CDを聴いたり、テレビやラジオの音楽番組を見たり聴いたり。自分でもちょっとピアノを触ってみたり(?)もします。また音楽に関する本や小説も好きですし、最近では『のだめカンタービレ』も思いっきり音楽していてよかったですね。
そして映画。
映画には、SE(サウンドエフェクト/効果音)も含め音楽はかかせません。
セリフ以上にそのシーンシーンを演出する効果があります。
ということで、この秋おすすめの『音楽』がテーマの映画をご紹介します。
なんと、どちらも主役は『天才ピアニスト』。
かたやなにごとにも天才すぎて普通に生きたい!と悩む天才少年、そしてかたや精神的に深い傷をおった女の囚人。
その境遇も展開も、そしてテイストも、ほのぼの系とドクドク系(?)とまるで違いますが、どちらもとてもいい映画です。
あまり書くとネタバレしてしまいそうなのでやめますが、最後のシーンはどちらも同じ状況(ステージの上)にあるのに・・・最後の最後の明暗もこれまた見事にわかれます。でもどちらもその音楽に対する向き合い方は圧巻!で、演奏シーンは思わず、おお!と唸ってしまうことしきり。
大スクリーンを前にして泣いたり笑ったり考えたりしながら、ライブとは違った『音楽』を味わうことができます。できればどちらも見てほしい映画です。
★『僕のピアノコンチェルト』(詳細はクリック→http://eiga.com/official/bokunopiano/)
主役を演じるはテオ・ゲオルギュー君は本物のピアニスト。だから迫力があるんです。
ドイツを代表する男優、ブルーノ・ガンツのおじいちゃん役もこれまたいい!
ご家族と一緒に楽しめる映画です。
★『4分間のピアニスト』(詳細はクリック→http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/19648/#)
衝撃的なシーンが多いですが、生きること、表現することについて考えさせられます。
最後の狂気的な演奏は・・・しばらく夢に出てきそう。
それから、今世紀を代表する天才ピアニスト、グレン・グールドのドキュメント映画もやっていますね。今年は、生誕70周年。こちらもぜひ今年のうちにチェック!です。
★『グレン・グールド27歳の奇跡』→http://crest-inter.co.jp/glenn_gould/index.html
(ハナコ)
サラリーマンの街がおしゃれに変身?
朝晩が冷え込んでくる今日この頃ですが、街では早くも年末にかけての準備をしているところもあります。では、これは何でしょう。
少しわかりにくいかも知れませんが、新橋駅の待ち合わせ場所としても有名な「SL」です。もうリニューアルされて1年ほど経つそうですが、ライトアップされた「SL」を見ていると結構おしゃれないい感じです。
私が営業で新橋界隈を担当していた15年ほど前は、このSL広場の中央には噴水があり、時々この広場で縁台将棋が行なわれたり、数の子や古本の販売があったり、庶民的な行事がよく催されていました。現在も同様に催されていると聞いていますが、広場の片隅では、靴磨きのおじさんおばさんが忙しそうにサラリーマンの靴を丹念に磨く光景や夜になれば、ほろ酔いのサラリーマンにテレビ局の方がインタビューをされる光景、どれをとっても粋な街の香りが漂います。
またニュー新橋ビル、駅前第1ビルと懐かしいビルも健在で、特にニュー新橋ビルの理容店は、私自身15年前からずっとお世話になっております。飲食店もサラリーマン向けの店が数多く立ち並び、どこか昭和の香りがしています。その新橋が新たに成長しています。
街路樹に飾られたイルミネーション。15年前には間違いなくこんなおしゃれなものはなかったはずです。ライトアップされた「SL」との融合により、ここが本当に新橋?と戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか。先週末から点灯されたそうですが、これから年末にかけて彩られるのでしょう。これも汐留シオサイトのような高層ビルができた影響なのでしょうか。いつからこのイルミネーションが始まったかは存じませんが、街の雰囲気も都会的なカラーが強くなってきたような気がします。
新橋の新たな成長を喜ばしく思う一方、私の心の中の新橋が少し遠くに行ってしまったような寂しさも感じてしまいます。あのサラリーマンの故郷新橋、粋な街新橋は決してなくしてはならないと思いました。
(所長)
ホノルルマラソンまでの道
いきなりですが、私サザエは、12月9日にハワイで行われる「ホノルルマラソン」に参加します!もちろん42.195kmのフルマラソンですよ。 そう言うと、「サザエさんはずっとマラソンをやってたんですね」なんていわれますが、マラソン大会”初出場”の超初心者。以前、ハピブログでランニングネタを書いたことがありますが(7/17「皇居の銭湯&一杯ツアー」)、スポーツジムでちょっと走ったり、たまに皇居を走る程度だったのです。 でも、どうせ走るなら(楽しげな)目標が欲しいな〜なんて、かなり安易な気持ちで、とてもわかりやすい「ホノルルマラソン出場」を決めた訳です。
しかも、ホノルルマラソンは制限時間がなく、何時間かかっても大丈夫。またホノルルの景色も素晴らしいことから、「初心者も楽しめるフルマラソン」なんですよ。 ・・・なーんて、旅行会社のセールストークに踊らされお気楽に考えてましたが、日が近づいてくると楽観主義の私もさすがにビビってきました。走るにしても歩くにしても42.195kmなんて、それなりに練習しないと体はボロボロになってしまうらしい・・・(汗) ということで、遅まきながら9月末から、友人に教えてもらいながらせっせと(?)トレーニングに励んでいます。
でも、やり始めると面白いもんです。過去人生で5km以上走ったことがなかったので、最初の頃は皇居1周の5kmが死ぬほど苦しかったのに、いざ10kmを走ってみると、「10kmは苦しいけど、半分の5kmならまだマシ」と、自分の中にあった「距離のハードル」がグッと下がるんです。15kmを走ると10kmはクリアできる気がしてくるし、20kmはまだ1度しか走っていませんが、今は「10-15kmなら何とかなるかな」という感じ。目標を設定して少しずつでもクリアしていくと、小さいですが「自信」がついてくるんですね。 そして、小さな自信が出来ると、ちょっとした障壁(足が痛いとか)があっても、がんばってみようかな、と思えたり。 「まだまだ人間、進化できるんだわ〜♪」なんて、この年になって感動している日々。こういうことって、ランニングだけの話じゃないですよね。仕事も習い事も人間関係も・・・同じ気がします。 人は「進化すること」を忘れた瞬間に、成長が止まってしまうのかも(自戒をこめて)。そんなことに気が付かされたランニングです。
なんていう人生論を語っているヒマはないか。。。12月9日には一体どーなっているのか。なんとかがんばって「完走」を目指します!またハピブログでレポートしますので、どうか無事の帰国を祈っててくださ〜い!!
※写真は、ランナーで賑わう「夜の皇居」です。
日比谷〜丸の内周辺の新しいビル郡の夜景は、”夜ラン”の楽しみの一つです。
(サザエ)
デザイン週間
先週ハナコからの情報で、ここ青山の近くで世界のデザイナー、クリエーター、企業等の作品が終結したデザイン関係のイベントが行なわれると耳にしました。ハピ研の所長としては、これははずせないぞと思いながらも、デザインに関してほとんど見識もなく不安を感じながら行ってまいりました。
10月31日から11月4日までのイベントが二つ。一つは明治神宮外苑で行なわれた「東京デザイナーズウィーク2007」、もう一つは国立競技場で行なわれた「デザインタイド」です。どちらのイベントもさまざまなデザインの商品が展示、販売されているもので、私の生活サイクルにはあまりなじまないものだと思っていました。まず夕刻に「東京デザイナーズウィーク2007」に行きました。以前仕事柄よく顔を出していた「フーデックス」(世界の食品と飲料のトレードショー)と比べると、規模は大きくありませんが、来場されている方は国際色豊かであり、特にセンスの良さそうな若者が多数集まっていました。
最初に入ったのが、ドイツなどヨーロッパのファッションアクセサリーやインテリアなどが展示されている会場。目にも鮮やかな作品が並んでいます。やはり私の感性にはなじまないかなと思いつつも、会場のすべてのブースを見学。次に入ったのが日本全国の伝統的な作品が並んでいる会場。全国各地の地域ごとの伝統的な技術や素材を活かした作品は、身近なものが多く、私にとってもわかりやすく興味深いものでした。椅子や茶室やめがねそして「レンジでひもの」といった食品までもあり、それぞれの地域での取組みが大変面白かったです。
そして次は一番広い中央会場です。ここは国内外のデザイナーやクリエーター、企業が集まり、作品の展示、販売、そして商談をする広場です。来場者の中に知り合いを見つけ、談笑しながら好奇の目で鑑賞しているうちに、のども乾き中央付近にあるカフェでスーパードライをゴクリ、さー元気を出して次は屋外会場です。知り合いとも別れ、少し温まった体でやや肌寒い屋外へ。屋外会場には、企業の出展と学生作品展があります。企業出展コーナーの中には、自分の影を用いてデザイン画像を作るといったものがあり、体験させていただきましたが、自分でもあまり理解できないうちに作品が出来上がり、戸惑ってしまいました。
2階に上がるところにも屋外カフェを発見。ここを上がっていくと、学生作品展です。「地球環境に配慮した公園に設置する、ストリートファニチャー」というテーマをもとに、楽しい作品が約50校ほど展示されています。
そうこうしているうちに、夜も更けてゆき国立競技場にある「デザインタイド」に行く時間がなくなってしまいました。後日「デザインタイド」にも行き、デザインに対する見識を少しは深められたと思っていますが、最初はなじめないと思い込んでいた自分が、作品を鑑賞しているうちに「これはいまひとつだな」とか「これはなかなかセンスがいいね」など心の中ではデザイナー気分になっているのに気がつき、思わず顔を赤らめてしまいました。
(所長)
秋到来、10月。
10月もたくさんのステキに出合いました。
■『Money Talk』@広島市現代美術館
所用で立ち寄った広島にて美術館めぐりをしました。まずは、比治山にある現代美術館で、所蔵品を購入価格とともに展示する!という前代未聞、話題の展覧会『Money Talk』を。貨幣価値とは?芸術の評価とは?赤瀬川源平が、60年代、千円札をデザインし印刷した作品が貨幣偽造と訴えられ『芸術裁判』を展開することになった作品もありました。(さてその作品はいくらでしょう??)
つづいて訪れた『ひろしま美術館』には大好きなゴッホの『ドービニーの庭』があります。
ゴッホがこの世を去る2週間前に書かれたというその絵には、額縁からはみ出すくらいの木々の生命力が畝っています。表現することに生命を使い果たしたのかな、と思わずにいられなくなるこの作品から受けるもの−いつまでも新鮮な生命力は貨幣基準では言い表せないものだな、と思いました。(写真は現代美術館での催事のちらしです。)
■原爆ドーム
ショックでした。
何度も来たことのある場所です。
なにがショックだったかというと、雲ひとつない青空の下、この「建物」が一瞬とても美しいインスタレーションに見えてしまったのです。
『In a moment,Hiroshima was gone.』
(一瞬にして広島は消え去ったのです)
内心ショックな気持ちで入った平和資料館で、投下された原爆の映像とともに映し出されたこの言葉を見て、どうしたってこの出来事は昇華してはいけないことなんだ、とかみしめました。
資料館の入場料はいまだ変わらず50円。ここで得たものもやはり貨幣基準でははかれません。
忘れてはいけない場所です。
■太陽の塔@大阪万博公園
未来を表している一番上の金の顔。さて、つくられた時から30数年経った「今」はその当時その顔が見ていた世界でしょうか。現在を表している正面胴体部の顔は、ふてくされているようにも、怒っているようにも見えます。しかしかなりの迫力です。いつまでもインパクトを持ちつづける作品を作った岡本太郎という人は、やっぱりすごい人なんだな、とこの巨大な塔を見上げました。
この公園には世界中の民族資料が展示されている大好きな国立民族博物館もあって、今回もたっぷり時間をかけて堪能しました。まさしく、世界旅行をしている気分が味わえる場所です。
■ピンボールマシン@大阪・新世界
関西旅行中、ディープな大阪を経験しよう!と向かったのは新世界。串揚げとビールのあとは、明るくオープンなゲームセンターでピンボールマシンに興じました。
100円玉2枚で出ること、出ること。昔ながらのアナログなゲームですが、目の前にゴロゴロとリアルにボールが転がってくるというのはなかなかいい感じです。
■旧白洲邸武相荘@町田市鶴川
たぶんこれぞ本物の日本のセレブ、白洲次郎・正子夫妻の住居跡です。家の中では企画展示として白洲家の秋の食卓を再現。それは古民家のイメージとは違い、『パエジャ』や『焼きプディング』など洋風で食材も大変豊かでした。喫茶室でいただける正子の好物を集めたお弁当(要予約/3150円)は、慎ましやかで、おいしいものばかり。静かな古民家での満足なランチタイムとなりました。
『すべての物事で大事なのはその事自体より、それにかかり合っている原則だ、ということを忘れてはならないと思う』
・・・これは常に「自分の信じたプリンシプル(原則)」に忠実であったという次郎の言葉。晩年までポルシェに乗っていたという次郎の愛用品や写真が展示されている部屋に掲げてありました。
■岡本太郎美術館@生田緑地
実はぶらりあんの『きまぐれ図書館』のコーナーでの岡本太郎の写真の話を読んで以来、岡本太郎が気になっているのです。美術館では常設展のほかに、太郎が取りつづけた全国各地の写真が展示してありました。写真の世界も『岡本太郎』していて、迫力あります。ファインダーを通しているとはいえ彼の目にはこう言う風に見えたのか、と。
(写真は美術館横にある『親子像』)
■ザ・日本の秋@軽井沢
緑と黄色とオレンジと赤。たくさんの色であふれる季節。ステキです。
■FREITAG兄弟@D&Dapartment東京
トラックのホロをバッグに。こんなユニークでエコロジカルな発想と、そのオリジナリティとファッション性が注目され、日本でも人気のFREITAGのバッグ。それらを生み出したFREITAG兄弟のトーク企画に参加しました。兄弟いわく、これまで印象的だったことのひとつが、『日本に来て日本人が自分たちの作ったバッグをもっているのを見たこと』だそうで。そりゃそうですよね、スイスはチューリッヒでホロを(日本製のカッターで)カットし作ったバッグをこんなはるか遠くの日本の若者が持つ。情報の伝播力と物流、なにがきっかけでヒットしたのか、そのティッピングポイントが本当に気になる事例です。
11月もステキを求めてあちこちにでかける予定です。(ハナコ)
今年のヒット商品は・・・
今年も11月を迎え、残りわずか2ヶ月となりました。年末に向け世の中も徐々にあわただしくなってきますが、そろそろ騒がれ始めるのが今年のヒット商品の話題です。ハピ研の所長になってからは、特に流行りやトレンドに敏感になろうと、話題の商品やスポットにはできる限り自分自身で触れてみようとしています。「ビリーザブートキャンプ」「脳内メーカー」「電子マネー」「ワンセグ携帯」「∞プチプチ」・・・頭の中に浮かぶだけでもけっこうあるものです。また「サンプルラボ」「東京ミッドタウン」「マックカフェ」・・・というスポットにも顔を出してきました。
当社ではおかげさまで、糖質ゼロの発泡酒「スタイルフリー」やカゴメ?との共同開発した低アルコール飲料「トマーテ」などが話題を集め、売上も好調に推移しております。また、10月23日に新発売いたしました大麦由来原料99.9%使用した新ジャンル「あじわい」についても、出足から好調に推移しております。
PRはこの辺までにします(失礼しました)が、私が一番気になっていた商品は、身近ですぐ手に入りやすいものだったのですが、随分時間が経ってからようやく先日手に入れることができました。その名は「フリクションボール」。皆さんはご存知だと思いますが、文字が消せるボールペンということで、爆発的な人気を集め一時期品薄になったと言われています。私もスーパーの文具売り場へ行った時に品切れでしたが、どうせすぐに手に入るだろうと思ったまま、購入する機会を失っていました。文具はほとんど事務所内にあるため、わざわざ文具店に寄る機会がなかったのがその原因だと思います。すっかり頭の中では「フリクションボール」の存在を忘れていたようでしたが、ある雑誌の記事の中で見つけ、あの時の欲求が再び湧き出てきたため近所のスーパーで購入しました。
何が気になるかというと、消しゴムでこすって消すのではなく、ペンの逆側に付随している硬いゴムのような部分でこすり、その摩擦熱によってインクが透明になって見えなくなるということに興味を引きつけられたのです。こういうことは一度自分で体験しないと気がすみません。
まず、書いてみます。
そしてこすって消してみます。何度か文字の上を往復するにつれ、だんだん色が薄くなります。
思った以上にきれいに消えます。これはけっこう面白い。実用的レベルで十分使えます。
その後他のものでこすったり色々実験をしましたが、摩擦熱が発生しやすいものであれば問題なく消えるようです。消しカスが出ないのは非常に便利であり、これからも日常的に使われることが多くなってきそうです。
インクが透明になるということは、インク自体まだ存在しているはず。何とか復活させることはできないだろうか、と疑問が湧いてきます。熱で消えるのであれば、冷やせば復活するのではと単純に思い、冷凍室にあるドライアイスに接触させて少し時間を置くと、わずかでありますが文字が復活してきました。
元通りとはいかないまでも、はっきり何が書いてあったかは確認できるほどの復活振りです。これは何かに使えそうです。そうこう考えているうちにいつの間にか童心に戻って、久々に湧き出る自分の好奇心を頼もしく思ってしまいました。
(所長)
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