川越の秋祭り
特にお祭り好きというわけではないのですが、日曜日に川越まつりに行って来ました。週末は出張帰りでもあり、当初はテレビでも見ながらゆっくり過ごす日曜日の午後のはずでしたが、中学1年の娘が同級生からお誘いのメールを受けたため、状況は変わってきました。
中学1年の女の子同士でお祭りに行くということでしたが、西武新宿線の終点本川越駅は東村山駅から30分ほどかかります。また、時間も午後5時過ぎに出発するとのことで、帰りも遅くなりそう。妻からは、行くならあなたも一緒について行ってあげたら、とやや心配気味。私としても、川越まつりがどんなお祭りか、ましてや川越さえ良く知らないため、女の子が二人で夜のお祭りに行って、また夜道を帰って来るのは、甚だ危険ではないかと思い、重い腰を上げようとしました。しかし、娘も友だちと一緒に行くのに自分の父親がついて来るのは、きっと嫌がるだろうと思い、どう言ったらいいか悩みましたが、率直に「俺も一緒に行っていいだろ」と娘に言うと意外にも「OK」。一緒に行く子も家に何度か遊びに来ていて、私も知っていることもあり、娘としても「しょうがないか」といったところか。子供達だけと一緒に外出するのは久しぶりだったこと、そしてやや緊張感もあったのか、切符売り場では子供料金で買おうとしてしまう始末。娘の指摘でようやく気が着き、電車に乗って約30分、本川越駅に到着。駅前から思いもよらないほどの人の数。駅前のロータリーには山車やお神輿や人、人、人。
こんなに大きなお祭りだとは露知らず、所狭しと並んでいる夜店の数の多さに圧倒されつつ3人、はぐれないように夜店を回り、じゃがいもバター、チョコバナナと食べ歩き。今日は特別と娘に言われ、私はスーパードライの生を気持ち良く飲み干し、いい気分。娘の財布代わりにされても腹も立たず、川越駅に向かう商店街を練り歩く。突然大きな山車が登場。皆、山車を避けながら、満員電車状態で移動をしています。川越まつりは、川越駅から北上して札の辻辺りまでの広い範囲で催されています。このお祭りの最大の見所は、「曵っかわせ」という山車がすれ違う時にお互いの山車を正面に向けて、囃子の儀礼打ちを行います。踊り手や囃子方への曵き手の声援がどよめいて、見物人も大変盛り上がります。しかし我々は、本川越から川越駅間の短い区間の夜店の買い食いが目当てだったので、本来のお祭りの迫力や熱気にはあまり触れず、夜店の雰囲気を堪能していました。夜店で買い食いしているうちにお腹も程よく満足し、時間も午後7時を回ったところでそろそろ帰路へ。娘達のボディーガード役であることも忘れ、酔いの気持ち良さと娘とのコミュニケーションを図れたこともあり満足感に満たされました。娘からは帰ってから食べるりんご飴と母親へのプレゼントまで買わされましたが、仲良く帰ることができました。
最近反抗期であったり、難しい年頃でよくぶつかり合う事もありますが、子供に変に気を遣うことなく、本音で正面から話をすることが大切だと改めて思いました。とは言うものの、果たしていつまでこのコミュニケーションを維持できるのか。帰り道で娘から言われた「パパと一緒で楽しかったよ」を励みにこれからも頑張りますか。
(所長)
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