地面の力を感じる場所
都会にいるとアスファルト敷きであまり土を見なくなります。ビルの中にいると「地面」の感覚も薄くなる気がします。しかし、先週末、「地面の力を感じる場所」に行ってきました。
皆さんは断層って見たことありますか?日本中にあるので、社会科や理科の課外授業で屋外に出て「ココが断層です」と先生に説明を受けた方もいらっしゃるかも知れません。私が行った「地面の力を感じる場所」は、その断層を展示している静岡県函南町の「丹那断層」です。
行ってみると小さな公園のようですが、地面にいくつかの展示があり国の天然記念物に指定されています。1930年の北伊豆地震を引き起こした断層で、当時その断層の真上にあったお屋敷のゴミ捨て場、水路、石垣に使われていた石が残されていて、水平にずれている様子が観察できます。また断層の地下を観察するために深さ2m位の溝が掘られ通路が作られていますが、下の写真で右側の土に縦の亀裂が入っているように見える部分が断層。この真上に立っている間に地震がきたら、右足と左足が別な方向に動いちゃうの!?・・・と少しドキドキしながら見ましたが、後日インターネットで調べたら700〜1000年周期で活動していて、あと数百年は地震を起こしそうもない「安全断層」だそうで、取り越し苦労でした。
他にも、丹那断層は1000年間に1〜10mずれるA級断層だ(断層にクラス分けがあることも知らなかった!!)とか、東海道線の丹那トンネルの工事中にこの地震が起き工事をやり直したとか、様々な情報があり、興味深い断層。でも一番気になったのは、活断層は地下深部の断層のずれが長年蓄積され表面に見えている一部分だということで、私たちが暮らしているアスファルトやふかふかの土の下で堅い岩盤が長い年月をかけて動いていると思うと、何ともいえない地面の力を感じ、足元に地球があることを今さら認識しました。
(ぶらりあん)
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