これはなんでしょう?
これは、なんだと思いますか?実は、これは、浮きばかり(浮ひょう)といって、お酒のアルコール度数やエキス分濃度を測定する器具です。下におもりの入ったガラス性の器具で、見た目は洒落たガラス細工みたいな形をしています。この浮ひょうは、浮かべる溶液の比重によって、浮いたり沈んだりします。アルコール度数や、エキス分は濃度によって比重が違いますから、この浮ひょうを使って測定することができるんですね。
実際に、測定する時には、この写真の様に、メスシリンダーと呼ばれる容器に浮かべて使用します。細いくびれの部分に目盛りがついていて、水面の位置を読み取ることで、比重やアルコール度数やエキス分の測定が可能です。。(写真ではおもりが軽すぎて上に浮きすぎちゃいましたが・・・)
また、測定する際には、比重は温度によって変化しますので、一定の温度で測定することが重要です。最近では、この原理を利用した温度計(おもりがぷかぷか上下して温度を測るもの)も、インテリアグッズ売り場などで販売されているようです。
この浮ひょう、昔からビールに限らずお酒の製造上で使用されてきた、いわば、“匠の道具”です。日本酒のアルコール度数を測定する浮ひょうは、酒精度計と呼ばれ、酒蔵では欠かせない道具の一つになっています。もし、機会があれば是非ご覧になってくださいませ。
(Dr.たま)
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