ニッカウヰスキーが73回目の誕生日を迎えました
これって何でしょう?突然見てもなかなかわかりませんよね。何かの紋章か、兜のマーク?ひょっとしてアルコール通の方ならどこかで見たことがあるのでは・・・。よく見ると中央にNIKKAと書いてあります。もっと引いて見てみましょう。
そうです。当社グループ会社であるニッカウヰスキーのマークです。ハピ研は、ニッカウヰスキービルディングの2階に居を構えておりますので、私たちは毎日このマークを目にしてから研究所に向かうわけです。
今週の初め7月2日(月)にニッカウヰスキーは設立73年目を迎えました。73年前の昭和9年設立当時の社名は「大日本果汁株式会社」でした。そこから「日」と「果」をとって現在の社名になったのです。
また、写真にあるニッカのマークは、「獅子のマーク」と呼ばれておりますが、実は神社の狛犬で魔除けの印です。兜は戦国時代毛利氏と勇敢に戦った山中鹿之助の使用した兜をデザイン化し武芸を、楯の元禄模様は文化を表わしています。そしてもう一つ豆知識ですが、WHISKYは仮名遣いでは「ウイスキー」と書きますが、なぜニッカウヰスキーなのでしょうか。それは、ウイスキーの発売された当時から元々「ウヰスキー」と書かれる事が多かったそうで、ニッカでは「日本のウイスキーの父」と言われている竹鶴政孝がスコットランドで習得し、日本に伝えたウイスキー製造技術を大切にする意味合いから、現在も社名には当時のまま「ヰ」を使用しております。
また、竹鶴政孝は「ウイスキーは水が命だから、“ヰ”の代わりに漢字の井戸の“井”を使おう」と考えました。ニッカの第一号ウイスキーの商品名「NIKKA WHISKY」は日本語表記を「ニッカウ井スキー」としています。昭和27年、社名を「大日本果汁株式会社」から「ニッカウヰスキー株式会社」に変更する時にも「ニッカウ井スキー株式会社」で登記申請したのですが、受け付けた役所の方が「井」を「ヰ」に間違えて登記されたという逸話もあるそうです。(当時は法律上、漢字とカナを混ぜては社名登録できなかった為、止む無く*カタカナの“ヰ”を使ったという説が現在有力だそうです。)*ワヰウヱヲの“ヰ”
こんな事を書いていると、今日はスーパードライを休憩して竹鶴の水割りを飲みたくなります。皆さんも週に一度は竹鶴でウイスキーのロマンを味わいましょう。
(所長)
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