ノマディック美術館
たまにはアートなお話を。期間限定ですが、お台場に美術館があるんですよ。ちょっと気になって先日行って来た「ノマディック美術館」。(http://www.ashesandsnow.org/jp/index.php)世界中を回る「移動美術館」で、N.Y.、カリフォルニアを経て日本に上陸。グレゴリー・コルベール氏というアーティストの「Ashes and Snow」という作品展ためだけの美術館なのです。
ユニークなのは、開催地でコンテナーをレンタルし、そのコンテナーとリサイクル可能な素材だけで美術館が造られていること。美術館そのものが環境に優しい訳です。これ、美術館の入り口です。しかも、日本人建築家の坂茂(ばん・しげる)氏が手がけているのです。なんだか誇らしいっ!
そして何と言っても作品が素晴らしいのです。自然の中で人間が一動物として動物と戯れる瞬間を写した写真には、本当に感動させられます。合成写真じゃないんですよ!本当にその瞬間を撮っているのです。このアーティストは15年もかけて作品を取り続けていてインドやトンガ、スリランカなど、海や砂漠など自然あふれる地で動物がその気になって人間に寄り添うまで、待って待って待ちまくって、最高の瞬間を捉えるのです。サルと人間がまるで恋人同士のように戯れる。ヒョウと人間の親子は、同じ群れの仲間であるかのよう。人間の舞につられて鳥がはばたいたり、像の鼻を枕にして眠る少年・・・。驚きと感動ショットの連続です。数々の感動的な瞬間を眺めていて思ったのは、「なんだ、ヒトって動物だったんだ。素晴らしい地球という自然を共有する動物に過ぎないんだ」ということ。そして全ての自然や動物に感謝をしたい優しい気持ちになりました。
会場には60分にまとめた映像作品もあり、優しい音と写真に身をゆだねてボーッとしちゃえます。6月末までの開催なのでお台場へ行く機会があれば是非どうぞ。ちなみに、まだまだこれからも作品が増えていくこの壮大なアートプロジェクトはロレックスのサポートによるものなんです。さすが高級腕時計とビールじゃスケールが違いますね・・・。勿論、アサヒビールも出来る事からコツコツとがんばりますよ(笑)
(サザエ)
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