吟醸酒の夜
立ち飲みで良かった。ゆっくり腰を落ち着けて飲めるところなら、明日は二日酔いになっていただろう、そう思わせる店がある。「吟醸バー 蔵66」である。東京駅八重洲南口地下にその店はある。日本吟醸酒協会加盟蔵66蔵の常設吟醸酒と週替わりの限定吟醸酒がグラスで300円又は400円といった手頃な価格で堪能できるのである。常設吟醸酒も約2ヶ月毎に銘柄が変更されるらしい。昨日ハピ研所員と研究の一環としてさっそく行って来た(何の研究かは後で考えるとしよう)。
まずは新潟:大洋酒造の「大吟醸 越後流」を1杯。ん〜旨い!4人で行ったが、会話を楽しむ間もなく飲み干す。次に秋田:日の丸醸造の「まんさくの花」を1杯。ん〜旨い!日本酒の知識の少ない私の口から出る言葉は「旨い」しかない。これまたあまり時間をかけずに飲み干す。さて3杯目、何にするかしばし考える。飲み過ぎて記憶を無くしたのではもったいないと思い、最初から今日は3杯で止めようと心に決めていたからである。メニューを睨んで2分、3杯目に選んだのは福岡:目野酒造の「国の寿大吟醸」である。メニューには辛さ・濃さ・香りの各項目を5段階で表現したものが銘柄とともに記載されている。3杯目は香りの高いものをということで先の銘柄を選択したのである。やっぱり「旨い」である。
また来ようと皆で誓い、後ろ髪を引かれつつ予定通り3杯で店を後にした。口の中には吟醸酒特有のほのかな余韻がまだ残っている。で、やっぱり「次いくぞ!」となる。結局、東京駅を出たのは10時半であった。
(所長)
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