お酒を楽しむために守るべきマナー
お酒を楽しむために、最低限守りたいマナーがあります。以下の4点は、ぜひ心に留めておいてください。
飲めない体質の人に配慮しましょう
アルコールの分解能力には個人差があります。お酒が飲めない体質の人には無理に勧めてはいけません。
女性に配慮しましょう
一般的に、女性の方がアルコールに酔いやすいので、たくさん飲ませすぎないよう気をつけましょう。
迷惑行為はやめましょう
酔って暴言を吐いたりからむなど、電車やバス内での迷惑行為は絶対にしないでください。
飲酒シーンに注意しましょう
通勤電車やバス、駅や公園など、ふさわしくない場所では、飲酒を慎みましょう。
あてはまったらアルコール・ハラスメント
アルコール・ハラスメントには、以下の定義があります。もし、思い当たることのある方は、すぐに考えを改めてください。
【アルハラ】
アルハラとはアルコール・ハラスメントの略。
飲酒にまつわる人権侵害です。命を奪うこともあります。
-
1.飲酒の強要
上下関係・部の伝統・集団によるはやしたて・罰ゲームなどといった形で心理的な圧力をかけ、飲まざるをえない状況に追い込むこと。
-
2.イッキ飲ませ
場を盛り上げるために、イッキ飲みや早飲み競争などをさせること。「イッキ飲み」とは一息で飲み干すことで、「早飲み」も同じこと。
-
3.意図的な酔いつぶし
酔いつぶすことを意図した飲み会は、傷害行為にもあたる。ひどいケースでは吐くための袋やバケツ、「つぶれ部屋」を用意していることもある。
-
4.飲めない人への配慮を欠くこと
本人の体質や意向を無視して飲酒をすすめる、宴会に酒類以外の飲み物を用意しない、飲めないことをからかったり侮辱する、など。
-
5.酔った上での迷惑行為
酔ってからむこと、悪ふざけ、暴言・暴力、セクハラ、その他のひんしゅく行為。
あなたのアルハラ度をチェック!
- 練習すればアルコールは強くなれると思う
- 吐く人のための袋・バケツ・つぶれ部屋を用意している
- 先輩から注がれたら、断っちゃいけない
- みんなで酔っぱらってこそ仲間との一体感が生まれる
- 飲み会はちょっとぐらい無茶しないと、楽しくならない
- ソフトドリンクを飲むなんて、ありえない
- 酔ってるんなら、多少の暴力や暴言はしょうがない
- 女だったら、お酌をするのが当たり前だ
- 未成年者でも、少しぐらいなら飲ませたって平気だ
- 場を盛り上げるイッキコールを3つ以上知っている
- 体質的に飲めない人なんて、いるわけない
- 男だったら飲めないとかっこわるい
この中で、1つでも当てはまったら、あなたはアルコール・ハラスメントをしている可能性あり。数が増えるほど、アルハラ度も上がっていきます。アルコール・ハラスメントをしないのは、最低限のマナーととらえておきましょう。
国の法律も、過度の飲酒がおよぼす害を規制している。
日本には、昭和36年に制定された、「酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律」という法律があります。これは、過度の飲酒が個人や社会に及ぼす害を規制する法律で、「すべて国民は、飲酒を強要する等の悪習を排除し、飲酒についての節度を保つように努めなければならない。(第2条)」と定めています。
つまり、無理やり人にお酒を勧めることは、法律でも禁止されていることです。