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研究レポート
〜独自の高感度指標を開発、
「高感度消費者」の意識と行動の特性を多角的に調査〜
高感度消費者研究
「人に影響を及ぼす力が大きい人」、「ちょっとイケてる感度の高い人」、あなたの周りにもいませんか?そんなリーダー的存在である「高感度消費者」を、独自で開発した“71の高感度指標”を基に調べました。→2003年版はこちらからご覧になれます。
71の高感度指標
高感度消費者調査結果について
・日本人の約4人に一人が「マルチ高感度消費者」
・意外に頑張る「デジタル第一世代」のおじさんたち
・ファッションへの投資を再開する「子離れ団塊主婦」たち
・新成人は、メジャー/マイナーの「情報ハイブリッド世代」
1.71の高感度指標
 多様化する現代の消費者を捕らえるため、生活の局面ごとに7つのジャンル(男性ファッション、女性ファッション、消費生活、アート・カルチャー、情報・デジタル、健康、食生活)を設定し、それぞれについて“高感度指標”を開発しました。
調査概要
調査対象:全国の10〜60代 男女(有効回答)第1回→900人・第2回→3320人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2001年10月〜12月
 「高感度な人とはどんな人だと思うか」という問いに対する自由回答を収集した上で、 その全回答を分析・検討した結果から導き出されたもので、消費者の「生の声」に基づいていることが特徴です。
◆男性ファッション
(5個以上当てはまれば高感度)
 1. 自分のスタイルにあわせて流行を取り入れるのがうまいほうだと思う
 2. 女性のファッションについて、知識があるほうだと思う
 3. 服を買う時は、納得がいくまで試着をしてみるほうだ
 4. 高価なこだわりのある傘を持っている
 5. 時計のコレクションがあり、シーンによって時計を使い分けている
 6. 人が持っていないものを身につけるのが好きだ
 7. ファッション関連の買い物が好きで、いい情報があればどこの店でも出かけていく
 8. お気に入りのファッションブランドがある
 9. 服装が若いと人から言われることがある
10. モミアゲの表現にこだわっているほうだ
女性ファッション
(6個以上当てはまれば高感度)
 1. 靴を集めるのが趣味である
 2. 定期的に購入するファッション誌がある
 3. ファッションのブランドショップ・セレクトショップをよく利用している
 4. おしゃれはさりげなくするように心がけている
 5. 自分のスタイルに合わせて流行を取り入れるのがうまいほうだと思う
 6. ウインドウショッピングが好き
 7. 海外のファッション雑誌をチェックしている
 8. 体の線が崩れないようにトレーニングをしている
 9. 人とは違うファッションをこころがけている
10. おしゃれの幅を広げるために、新しいものにチャレンジするようにしている
◆消費生活
(6個以上当てはまれば高感度)
 1. 遠くても利用する高級スーパーがある
 2. インテリアにこだわりがある
 3. リゾート地で何日かぼんやりしたことがある
 4. 新しい店や最新スポットによく出かける
 5. 輸入雑貨の店をよく利用する
 6. 環境に配慮した商品を買うようにしている
 7. 財テクやマネー商品に詳しいほうだ
 8. 映画、コンサート、イベントなどによく行く
 9. 人に誇れるコレクションがある
10. インターネットショッピングをよく利用する
11. AV機器やパソコンなどで、新製品が出るとよく買い替えるほうだ
◆アート・カルチャー
(5個以上当てはまれば高感度)
 1. 映画の新作や話題作はよく見に行くほうだ
 2. 幅広いジャンルの本を読むほうだ
 3. 今、流行っている音楽ジャンルを知っているほうだ
 4. インターネットで海外の文化(映画・音楽など)の情報収集をよくするほうだ
 5. 頻繁にCDショップに立ち寄っている
 6. これから人気が出そうなタレントをよくチェックしている
 7. 映画や音楽でインディーズやマイナーな情報をよくチェックしている
 8. 気に入った作家、アーティストの作品は一通り収集するほうだ
 9. いつも新しい作家や作品を見つけ出そうとしている
10. モダンアート・現代美術に関心がある
◆情報・デジタル
(6個以上当てはまれば高感度)
 1. 情報機器に関して、人からよく質問を受けるほうだ
 2. モバイルPCやPDAなどの携帯情報機器を使っている
 3. 電子辞書(電子辞書ソフトを含む)を使っている
 4. 携帯電話で、ニュースや交通情報、天気などをチェックしている
 5. インターネット(i-modeやEZWebを含む)で各種チケット、宿泊などの予約をしたことがある
 6. インターネットバンキング、インターネットトレーディングなどの金融サービスを利用している
 7. デジカメとパソコンを使って年賀状を作成している
 8. インターネットの掲示板に質問を書き込んで、自分の知りたい情報を集めている
 9. ADSLやケーブルテレビなどを使い、ブロードバンドでインターネットに接続している
10. ビデオカメラは、デジタルビデオカメラを使っている
◆健康
(6個以上当てはまれば高感度)
 1. 通信販売で、健康グッズやサプリメントを購入したことがある
 2. 寝具にこだわり、機能のよいものを利用している
 3. 栄養補助食品やサプリメントに詳しいほうだ
 4. 体のツボに詳しいほうだ
 5. 和食中心の生活を心がけている
 6. 定期的にスポーツや運動をするようにしている
 7. 健康番組・健康雑誌や書籍から積極的に情報を収集している
 8. 1日の食事で合計30品目の食事を摂るようにしている
 9. 健康のために断食をしたことがある(1日断食も含む)
10. 半身浴をしている
◆食生活
(5個以上当てはまれば高感度)
 1. 食器にこだわりがある
 2. 懐石料理やフルコースのメニュー構成を知っている
 3. 食品や飲料の新商品をすぐ試してみるほうだ
 4. 新しい飲食店を積極的に開拓しているほうだ
 5. 日ごろ利用するカフェや喫茶店もこだわって選んでいるほうだ
 6. 老舗といわれる飲食店をよく知っているほうだ
 7. 有機米・有機野菜・無農薬野菜などをよく利用している
 8. 自分で調理する時は、新しい料理(レシピ)にチャレンジするほうだ
 9. ワインについて詳しいほうだ
10. 調理器具や調味料にこだわっているほうだ
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2.高感度消費者調査結果について
 開発した7つのジャンルの高感度指標を用いて、各ジャンルにおける「高感度消費者」がどういった人たちなのかを明らかにする消費者調査を実施しました。その調査結果について、以下の4つにまとめました。
調査概要
調査対象:首都圏・大阪・名古屋 在住の男女(有効回答)1100人
調査方法:郵送留置法
調査時期:2002年4月
1. 日本人の約4人に一人が「マルチ高感度消費者」
調査結果を分析すると、4つ以上のジャンルにおいて高感度な、ジャンル横断型の「マルチ高感度消費者」が23%存在することが分かりました。 グラフ
彼らの興味・関心は多岐にわたっており、ある時はファッションリーダーとして、またある時にはレストラン通として、生活の様々な局面でその高感度ぶりを発揮していると思われます。
また、特に「食生活」と「健康」が、「ファッション」と「アート・カルチャー」が、それぞれ強い相関関係にあることも確認できました。
この傾向は、近年の特定保健用食品や機能性飲料の普及、ファッショントレンドに対する  ブラックミュージック等のムーブメントの影響、などの時代要因によって加速されていると推測されます。
2. 意外に頑張る「デジタル第一世代」のおじさんたち
「情報・デジタル」高感度消費者は男性が7割以上を占めており、中でも意外なことに、40代男性の中では最も多い高感度消費者です。
彼らは80年代後半から90年代前半において、お金の使えた独身時代にデジタルグッズ普及の洗礼を受けた世代であり、言わば「デジタル第一世代」と呼ぶことができます。
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3. ファッションへの投資を再開する「子離れ団塊主婦」たち
女性の年代別での変化を見ていくと、10代から40代にかけて「ファッション」高感度層の割合が減り続けていき、50代になると再び増加する、という傾向が見て取れます。
このことは、子育てから開放された女性たち、言わば団塊世代を中心とするアクティブシニア層が、再び若い頃のようにファッションやメイクへの興味・関心を高めていく傾向を表しているものと考えられます。
グラフ
4. 新成人は、メジャー/マイナーの「情報ハイブリッド世代」
今年の新成人が属する15〜19才の世代では、男女とも「アート・カルチャー」高感度層の割合が極めて高くなっていることが特徴です。
彼らは、CDショップに頻繁に立ち寄り、話題の映画を見に行くなど、マスレベルでの流行チェックに余念がない反面、インディーズ情報に強い興味を持ち、自分が気に入ったアーティストの作品を収集するなど、マイナーであっても自分だけに合う情報を探す傾向が見られます。
このことは、周囲から浮いてしまいたくないという気持ちと、自分らしさを探し求めたいという気持ちを合わせ持つ、彼らの世代の特徴が表れているものと思われます。
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グラフ
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BACK NUMBER :高感度消費者研究(2003年度版)
お客様生活文化研究所